ビッグネクタイが釣れるワケ
私が通う紀北エリアでは
ビッグネクタイが効く展開が多いです
たとえばジャッカルのキングカーリー（全長40ｃｍ）
海遊のカメレオンカーリー（全長19ｃｍ）
40ｃｍのネクタイっていうと
数年前の自分からすると驚きしかないですが
いまとなってはこれが普通になっちゃいましたｗ
さて、気になりますよね
ビッグネクタイで釣れる理由
それは…
ビッグネクタイは潮の抵抗を大きく受けて
潮に流されやすいため、
潮に流して糸の角度をつくりやすいからです
糸の角度をつくってやると
水中を斜めに引くことができるので
垂直に引いてきたときよりも
レンジキープ力がUPします
とくに魚が底ベタについていて
離れようとしない産卵後の時期や
水温が低下してきた時期になると
垂直に引いてきた場合は
すぐに底から浮き上がってしまい
魚のレンジから外れてしまいます
そんなときにビッグネクタイで
潮の抵抗をじゅうぶんに受けさせて
仕掛けを流してやると
斜めに引くことができるので
垂直に引いたときよりも
底付近を引ける時間が長くなるわけですね
だから渋いときほど
ネクタイを小さくしたくなるのですが
こと底ベタを丁寧に狙いたいというときは
ビッグネクタイで角度をつけて
斜めに引いてやる方がアタリが乗ったりするんですよね
この不思議なところに
タイラバの奥深さと面白さがあります
紀北エリアは海峡部で最大3ノットほど
海峡以外だと1ノット前半から0.3ノットほどと
それほど流れの強くない海域です
明石だと流れが6ノットぐらいにもなるので
ビッグネクタイだと流されすぎてしまうのですが
加太エリアだと流れが比較的ゆるいので
ビッグネクタイで潮に流してやる
というパターンがハマることが多いわけですね
ネクタイ選びの方法論
さて、ビッグネクタイの有効性は上述したとおりで
ここからは具体的な使い分けについて解説
ビッグネクタイにもいろいろあって
各社製品ごとで性質が異なります
なかでも実績豊富で持っておくべきなのが…
・デッカーリー
・カメレオンカーリー
（またはマスターカーリーストロング）
・松岡スペシャルGIGA無限380
（またはキングカーリー）
この3点だと思っています
カラーはオレンジ系が基本で
雨や濁りの日は赤系にするとOK
というか多くは語らずとも
これさえあればたいがいの状況はカバーできます
デッカーリー
スタートのデッカーリーは
ビッグネクタイの中でも薄型の部類
サイズこそ大きいけれど
厚みでいうと比較的薄いという感じですね
薄いネクタイを使うメリットは
潮の流れていない状況でも
よく動いてくれることです
たとえば潮が動いていなくて
魚の反応も底ベタで出ているというときは
デッドスローで巻いて
底から離さないようにアプローチするのが賢明
デッドスローで巻くのはいいものの
潮が動いていなければ
ネクタイがうまくなびいてくれないので
厚いネクタイを使っていると
ネクタイの重みで立ち上がりが遅く
そもそもキレイに泳いでくれません
デッカーリーは薄型の部類なので
弱い潮噛みでもキレイになびくため
潮がゆるい展開のときに強いわけですね
目安としては0.5ノット未満で
ゆっくり巻いて釣りたい場合はコレです！
カメレオンカーリーorマスターカーリーストロング
潮が動き出して1ノットを超えてくると
カメレオンカーリーまたは
マスターカーリーストロングの出番になります
カメレオンカーリーの厚みは1ｍｍ
マスターカーリーストロングの厚みは0.9ｍｍ
どちらもかなり厚い部類で
大きさは同じぐらいになります
厚いネクタイの長所は
潮の流れがキツくてもキレイに動く点です
潮がよく流れていると
ネクタイ自体が潮の抵抗で伸ばされてしまうので
薄いネクタイだとビヨンビヨンに伸ばされて
ネクタイが規定の動きをしてくれなくなります
だからデッカーリーのような薄いネクタイは
潮のキツイときには効果的ではなく
逆に厚いネクタイだと
ある程度の硬さがあるので
強い潮流を受けてもネクタイが伸ばされません
だから強い流れの中でも
規定の泳ぎを発揮してくれるというわけですね！
まぁそんなこんなで
海峡部のポイントに入ったときは
これらのネクタイで無双できるわけですよ…！
松岡スペシャルGIGA無限380
潮がゆるい環境で
大鯛を狙い撃ちしたいという場合や
重いシンカーを使う場面で
しっかりラインの角度をつけたいという場合は
スーパービッグサイズのネクタイ
松岡スペシャルGIGA無限380ｍｍがよく効きます
値段が高いなーと思う場合は
似たようなサイズのキングカーリーがいいかと！
ちまたでビッグネクタイと言われるサイズの2倍
このサイズになると使うのをためらってしまいがちですが
普通に釣れます
というかこれしか釣れないときもあります
ちょうど11月末の釣行の際、
潮が速い水深80ｍのポイントにいったのですが
風も強かったので仕掛けがかなり流される展開でした
その環境で底をとるために
120ｇのヘッドを選択したのですが
120ｇだとラインの角度がつきにくく
垂直に引いてくることしかできませんでした
さて、ここで松岡スペシャル380ｍｍの出番です
大きめのネクタイでしっかり潮に流し
角度をつけてやることで
底付近にべったりついている魚を
じっくり狙っていきました
すると一人勝ち！
朝イチの30分ほどで2枚仕留めることができました
こうして使いどころをおさえつつ
デカいネクタイをためらいなく使うことで
ゲーム展開はもっと面白くなります
タイラバの面白さ極まれり！
和歌山タイラバでのビッグベイトゲーム
いちど楽しんでみられてはいかがでしょうか？
コメント