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モンスターショットを
シングルフックで使いたいですが
ぶっちゃけどうですか?
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シングルフック化するとしたら
どんなフックが合いますかね?
モンスターショットの
ヘビーユーザーの中には
こんな疑問を持っている人は多いはず
まぁいろんな魚種で
いろんな状況・場所で使えますからね
自由度が高いルアーなだけに
いっぱい考えちゃいますよね(笑)
実際、自分も試行錯誤して
いろんなセッティングをやってみました
で、そんなマニアックな方に向けて
・シングルフック化ってどうなん?
・メリットは何?
・おすすめフックは?
っていう現実面のところを
お伝えする記事を書いてみました
記事の内容はざっとこんな感じ
・私のセッティング(適合フック)
・おすすめできるかは「魚種による」
・シングルフック化のメリット
私のセッティング
私の場合はこんな感じでセッティングしてます
(画像はモンスターショット95)
→110でも同じセッティングでOK
真ん中のフックを外して
頭側にシングルフック1本
リアにもシングルフック1本
って感じですね
使っているフックは…
フロントフック
シャウト シングルスパーク1号
リアフック
DECOY ショートパイク1/0
フロントフックを選ぶ際には
アシストラインの長さに注意ですね
センターフックを外したあとの
何もついていないアイに絡まないように
イイ感じの長さのやつを選ぶ必要があります
今のところ、
モンスターショット95と110に関しては
シャウト シングルスパーク1号でOKです
リアフックについてはいろいろあって
DECOYのキャスティンシングル1号
▽コレ▽
このフックでも
サイズ感としてはいいのですが
スプリットリングとこすれるジャラジャラ音が
違和感として感じるってのもあるし
魚が吸い込みにかかってきてからの
フックの可動範囲が制限されて
うまい角度でフッキングできなかったりするし
魚をかけたあとのファイト中の
フックの可動域が制限されるので
魚が暴れて悔しくもバラしてしまったり…
そういうこともあって
結局、短いアシストラインがついた
DECOYのショートパイクに落ち着きました
(しかも安いし)
これだとスプリットリングと触れ合うのは
ほとんどアシストラインだけなので
ジャラジャラ音はならないし
フックの可動範囲も
360度まわるぐらい自由です!
どのフックがおすすめか
っていう結論は出ましたが
ここから先は
フック選択の本質を考えるべく
もう少し詳しい話をしていきますね
おすすめできるかは「魚種による」
まず、結論から言いますが
シングルフック化をおすすめするか聞かれると
「魚種による」という答えが正しいかな
で、具体的には
吸い込みバイトをする魚種
たとえばブリ系・カンパチ・ヒラマサ・シイラ
これらの魚種にはおすすめです
でも、ヒラメ・サワラ・タチウオなどの
エサを噛み切って食う魚には
根がかり回避のために致し方なし
という場合以外は推奨しません
ちょっと専門的な話になるのですが
シングルフックチューンのルアーの
フッキングが決まる仕組みって
こんな感じです
①魚が吸い込み動作に入る
②針先が魚の方を向く
③魚がルアーごとフックを吸い込む
っていう順番で最終的にフックが刺さります
まず、魚が吸い込み動作に入ったときに
吸い込みの力を受けて針が動かされます
そして真っ先に動くのが
針の中でいちばん軽い部分です
つまり、いちばん細くて軽い針先が
魚の吸い込みをうけて真っ先に
魚の口の方に向いて入っていくわけですね
こうして、魚の吸い込みを受けて
針先が口の方に向いて入っていくことで
うまくフッキングが決まるわけなんです
ということは、
シングルフックでのフッキングは
魚の吸い込みがなくては成功しにくい
ということになります
だからブリ・カンパチ・ヒラマサ・シイラ系など
吸い込みバイトをしてくる魚には
おすすめできると言えますね
でも、吸い込みバイトではなく
獲物を噛み切るようなバイトをする魚
たとえばサワラ・タチウオ・ヒラメだと
この原理は通用しません
実際にシングルフックだと
ヒラメにはマジで刺さりませんでした(笑)
こうしたエサを強引に嚙み切るような
食い方をしてくる魚相手だと
トレブルフックで対応して
3本のうちどれかが刺さればいい
って感じで挑む方がよほど確率が高いです
↑リアのトレブルにガッツリフッキング
サワラ系にはむしろトレブルの方が安心です
シングルフック化のメリット
さて、魚種によって
おすすめできるかどうかは違うよ
という話をした段階で
それでもシングルフック化したい
って人に向けて
シングルフック化のメリットをお伝えしますね
根がかりが減るのは言うまでもない
こんなのは当たり前のことですが
根がかりは減ります(笑)
トレブルフックセッティングだと
フックがボディよりも下にあるので
ルアーが着底したときに
真っ先に底に触れるのはフックです
だから根がかりしやすいですね
で、シングルフックはというと
フックよりもボディの方が比重が重くて
↑まさしくこんな感じで
ボディが先に沈んでいって
フックがそのあとを追従する形で
底に落ちていきます
だからフックよりも先に
ボディが底に触れてくれるので
着底後すぐに巻き上げれば
根がかりすることは減ります
フックはむしろ刺さりやすくなる
意外かもしれませんが
モンスターショットのシングルフック化によって
むしろフックが刺さりやすくなります
まずパックから開けたままの
モンスターショットのフックセッティングでは
けっこうな頻度でバレます
特にご自身の通われているフィールドが
水深の深い場所だったら要注意です
バラシの原因は糸フケと、
多すぎるフックポイントです
まず、PEラインに関する知識ですが
ルアーを投げて沈めると
何気なく思い描いている
自分たちのイメージとは違い
下の図のようになります
竿からルアーまで
糸が一直線に伸びていくわけではなく
実はPEラインの浮力によって
ほとんどのラインが水面上に浮いていて
ルアーの近くの糸だけが
底に向けて沈んでいく形になります
こんなメカニズムで
糸が水中でカーブした状態になるんですね
ジグだとルアー自体の比重が重いので
PEラインを引っ張る力が強くて
PEラインはいくぶんか
まっすぐに張ってくれるのですが
モンスターショットは
ジグよりも比重が軽く
ラインを引っ張る力が弱いので
中層~底に沈めたときなどは特に
水中でラインがカーブしたまま
残ってしまうんですね
この糸がカーブした状態だと
糸ヨレにフッキングパワーが吸収されてしまい
フッキングが深く決まらない
っていうことが多いです
さらに太軸のトレブルフック2本だとなおさらで
フックポイントが計6つ
しかもフックが太くて刺さりにくいとなると
フッキングパワーはさらに分散されてしまいます
フックが刺さらないからといって
フックをさらに増やすことで
フッキング率を上げようと
考えてしまいがちですが逆効果
逆にフックポイントを減らして
フッキング力を一点集中してやる方が
フッキングがしっかり決まってバレにくいんですね
こうした理由から
特に深い場所で青物を狙う場合は
モンスターショットのシングルフック化は
メリットがあるんじゃないかと思っています
以上、
モンスターショットシングルフック化委員会による
マニア向けの記事でした
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