こんな人におすすめ
ショアジギングを始めましたが
思ったように釣れません…
コツがわかっていないだけなのか
自分が下手なだけなのか…
これからショアジギングを始めます
始める前に釣るためのコツを
理解しておきたいです
とお考えの方
ルアーフィッシングって難しいですよね…
ショアジギングの主なターゲットは青物なので、
青物を狙うと仮定してお話していきます。
筆者について
いつもご愛読いただきありがとうございます。
てっちりと言います。
関西圏のフィールドをのらりくらりしながら、
ルアーフィッシングを楽しんでいるアングラーです。
釣りの研究が好きで、
釣りの試行錯誤の過程をYoutubeチャンネルで配信しています。
ショアジギングで釣れやすい条件を理解する
ショアジギングは
はっきり言って「運ゲー」です(笑)
どんなにうまい人でも
魚がいないところにあたると釣れません
魚が自分の目の前を通過しなければ釣れません
魚の食い気が立っていなければ釣れません
魚がいる・自分の目の前を通る・魚の食い気がある
この3つの「くじ運」がそろわなければ釣れません。
ちなみに私は下手くそな上に
くじ運が壮絶に悪いです(笑)
でも
高い確率で釣れる時期
高い確率で釣れる時間帯
高い確率で釣れる場所
高い確率で釣れるアクションパターン
などの基礎知識をしっかりおさえれば、
釣れる確率が1%だったものが
10%に跳ね上がることもあります。
運要素がもちろん大きいのですが、
「運をつかみやすい行動をしているか」
がカギになってきます。
釣れやすい時期を把握する
釣果をあげるうえで大事なのが、
青物が釣れやすい季節を知ることです。
地域によってバラつきはありますが、
日本の四季を「青物が釣れる順」に並べると…
1位:秋(9月~11月)
2位:春(3月~5月)
3位:夏(6月~8月)
4位:冬(12月~2月)の順になります
秋(9月~11月)は越冬のために脂肪をたくわえる季節
なので、小物から大物まですべての青物が
越冬のためにバカ食いをします。
だからルアーに食いついてくる個体数が非常に多いです
釣る感覚を掴みたいのであれば
秋にショアジギングを始めることをおすすめします。
春(3月~5月)は産卵前のエネルギー補給の季節
なので、抱卵した大物が釣れやすい季節です
ただし卵を持つことができる大物は
個体数としては少ないし賢いので、
釣れる確率はそんなに高くありません
春の季節は
運と粘り強さと実力が必要です(笑)
夏(6月~8月)は新子が育つ時期
春に生まれた稚魚が育ち、
夏になるころには10~30センチ台に成長します
この時期になると小型のルアーで
小型の青物が釣れるようになります。
数は多いし積極的にルアーを追いますが、
釣れるサイズが小さくて食えないのと
ルアーのサイズが合わないと食わないのが特徴です。
春にいた大物はどこにいったのですか?
夏でも海水温が低い場所を求めて、
沖の底にもぐっていることが多いです。
避暑地の別荘に行ってる気分なんでしょうね(笑)
こういうときは
ショアからルアーが届く範囲では釣れません
冬(12月~2月)は水温が安定した場所で越冬
冬の青物はアングラーとの距離が最も遠くなります。
冬になると青物は
沖の深場や黒潮などの暖流沿いに移動します
沖の深場の海水は
冷たい外気と触れ合っていないので
水温が下がりにくくて安定します。
黒潮などの暖流沿いは、
熱帯で暖められた海水が
海流にのってやってくるので、
水温が高いです。
こうした冬でも安住できる地を求めて移動するので、
限られた地域でしか青物は釣れません。
ただし大型青物ほど、
低水温でも動くことができるため、
仮に釣れた場合はかなりの大型が釣れるでしょう。
釣れやすい時間帯を把握する
青物が釣れやすいタイミングは
朝マズメ・夕マズメ・潮の変わり目です
朝マズメと夕マズメ
朝マズメは朝日の光に反応して
昼行性プランクトンの活動が活発になる時間です。
逆に夕マズメは暗くなっていくのに反応して
夜行性プランクトンの活動が活発になる時間です。
プランクトンの活動が活発になれば
小魚たちも捕食行動を始めます
そんな小魚たちを追って、
青物が釣れるという食物連鎖ができあがるんです。
朝と夕方ではどちらが釣れやすいんですか?
圧倒的に朝の方が釣れやすいです
青物は1日の食事の7割を朝に済ませるようですからね
でも例外もあります
たとえば冬の低水温期だと
夕方の方が釣れることもあります。
これは昼の太陽光で海水があたためられるからですね。
潮の変わり目
海には潮の干満があります。
満潮に向かっていくときを「上げ潮」
干潮に向かっていくときを「下げ潮」
満潮や干潮のちょうどのタイミングを「潮止まり」
といいます。
で、釣れやすいタイミングは潮の変わり目です
具体的に言うと
・止まっていた潮が動きだすとき
・動いていた潮が止まる寸前
この2点です。
止まっていた潮が動きだすとき
止まっていた潮が動き出すときに釣れる理由は、
プランクトンや小魚が一点に集中して
食いやすくなるからです。
プランクトンや小魚は遊泳力が弱く
潮に流されてしまう生き物です
でも潮が止まっているときは、
プランクトンや小魚は潮の影響を受けず、
自由に泳ぎ回ることができます。
その結果、プランクトンや小魚は
自由に泳いで広範囲に散ってしまいます
この状況を青物の視点で見てみましょう
広範囲に散ってしまったエサを
いちいち追いかけるのはエネルギーがいります
捕食のために無駄なエネルギーを使うと
青物にとっても命取りです。
だから潮が止まっていて
プランクトンや小魚が広範囲に散っているときは
青物は口を使わないことが多いです。
逆に潮が動き出したタイミングは
プランクトンや小魚が一か所に集中する傾向にあります。
潮に流されたプランクトンや小魚は、
堤防の先端や2本の潮流がぶつかる場所など、
潮がたまるところに集められます。
そうしてできた「ベイトボール」を
青物が一網打尽にしてしまうわけです
小魚が一か所にたまっている方が、
省エネで捕食することができますからね!
こうした理由から、
潮が動きだすタイミングに青物のアタリが出やすい
と言えます
動いていた潮が止まる寸前に釣れる理由
動いていた潮が止まる寸前の青物のキモチはこうです。
「潮が止まったらプランクトンや小魚が広範囲に散ってしまう」
「潮が止まる前にひとつまみしておくか」
先ほども述べましたが、
潮が止まっているときは
プランクトンや小魚が自由に泳げるので
広範囲に散ってしまうようになります。
広範囲に散った小魚を追いかけるのは
青物にとってエネルギー消費が激しいです
だから青物たちは
「潮が止まる前に何匹か小魚をつまんでおこう」
ってなるわけです
※例外もあります
明石海峡や沖磯など、
潮の流れが速すぎて青物も自由に泳げないような場所は、
むしろ潮が止まってるタイミングだけしか釣れないことがあります。
釣れやすい場所と狙い方を把握する
青物が釣れやすい場所 ~3つの壁理論~
青物が釣れるアクションパターンは山ほどあります
でもその前に青物が釣れる「本質」を知っておかなければ
どんなにアクションを覚えていても釣れません。
まず知っておきたいのが
「青物は追い込み漁をする生き物である」
ということです。
青物は小魚を無駄に追いまわして
無駄にエネルギーを消費するのではなく、
小魚を逃げにくい壁に追い込みます
鬼ごっこを想像してみてください
あなたは鬼です
他のプレイヤーにタッチしようとして
広い公園でひたすら追い回したら
正直しんどいですよね?
でも他のプレイヤーを壁や角地
鬼ごっこのエリアの端っこなどに追い込めば
捕まえやすいですよね
鬼ごっこと同じ原理で
青物も楽に小魚を捕まえようとするんです。
ちなみに海中の青物は
省エネで小魚を追い込むために、
「3つの壁」を利用します。
この「3つの壁理論」を理解すれば、
青物が釣れやすくなるはずです。
青物が釣れる「3つの壁」とは?
①水面の壁
②物理的な壁
③流れの壁
この3点です。
それぞれ解説していきます
「水面の壁」
水面は小魚を追い込みやすい「壁」として機能します
当たり前ですが、
魚は水中の生物です
地上や空中では生きることができません。
水面よりも上にはいくことができないのです。
だから小魚を追いかけたとき、
青物は小魚を水面に追い込もうとします
すると小魚は
「これ以上にげられない!」となって
ギブアップしてしまうわけです
「水面の壁」の狙い方
水面を狙うのは最も簡単です。
①メタルジグを中層まで落として、水面までシャクり上げる
②メタルジグやシンキングペンシルなどを水面でスキッピングさせる
③ミノーやメタルバイブを表層でただ巻きする
個人的にですが、
①メタルジグを中層まで落として、水面までシャクり上げる
このパターンで釣れることがいちばん多いです。
青物に追われた小魚が、
水面に向かって追い詰められているのを
表現できますからね。
ただし日中など、
小魚が上空の鳥を警戒して、
底に潜っているときなどは、
このパターンは通用しません。
青物が釣れる層は
小魚の泳ぐ層に依存するのです
青物が表層で釣れない場合は、
次の章で述べる「物理的な壁」を狙うといいでしょう。
「物理的な壁」
海の中には物理的な壁がいくつかあります
たとえば
・堤防の際
・かけあがり(ブレークライン)※
などです。
※深場と浅場の境目のこと
こうした物理的な硬い壁も、
小魚を追い込みやすい場所になります。
壁を貫いて逃げることができる小魚はいませんからね(笑)
「物理的な壁」の狙い方
★堤防の際を狙う場合
メタルジグやメタルバイブなどの
沈むルアーを使います。
堤防から15mほど先でルアーを中層まで落とし、
巻き上げてくるといいでしょう。
堤防の際は堤防の基礎ブロックがあるので
底につけると根がかりしてしまいます
だから着底させると危険ですね。
★かけあがりを狙う場合
メタルジグやヘビーシンキングペンシルなどを使い、
底周辺をワンピッチジャークで誘ったあと、
底までフォールさせて狙います。
底付近をねちねち探る
リフト&フォールも有効です。
シャクっている途中もアタリがありますが、
フォール中も油断しないようにしましょう。
青物は小魚をかけあがりや岩場に追い込んだり、
かけあがりや岩場で、
弱った小魚が流されてくるのを待っていたりします。
だからフォール中も貴重なバイトチャンスです。
ただし注意しないといけないのは根がかりです。
底を狙う釣りなので、
メタルジグのリアフックを外したり、
魚極ペンなどの根がかり回避性能に優れた
シンキングペンシルを使うとよいでしょう
「流れの壁」
流れの壁とは言葉で説明するのが難しいので
図で説明する方がわかりやすいです。
たとえば
右向きの流れと左向きの流れが交差している場所
があるとします
状況的には
小魚が右向きの流れに流されているとします
そしてこのあと
小魚は「目に見えない壁」に当たることになります
左向きの流れ
という名の見えない壁ですね!
そうです。
小魚はやがて左向きの流れに当たり、
その瞬間に小魚の動く速度が急激に遅くなります
このチャンスを見逃さずに、
青物が食ってくるというパターンです。
「流れの壁」の狙い方
これは熟練者のなせるわざです(笑)
流れの
①流れの変化をとらえる
②変化に差しかかったときにうまく誘う
なんか難しそうですね(笑)
流れの変化は
ルアーの引き抵抗の違いを通じてとらえるしかありません。
メタルジグをシャクっているときや
ただ巻きしているときに
「あれ、ここだけやけに重いぞ?」
となるところが「流れの壁」です。
そして流れの壁にさしかかったときに、
誘い方をかえます。
たとえば流れが重くなったところだけ
ルアーアクションのペースを落としてみたり、
小まめにフォールを入れたり…
などなど
メタルジグでは動きが速すぎて
すぐに流れの壁を通過してしまう場合は、
メタルジグよりもフォールの遅い
ヘビーシンキングペンシルなどを使い、
流れの変化の中でゆっくり漂わせるのが効果的です。
私が流れの壁を狙う場合は
モンスターショット95Sを愛用しています。
けっこう難しい技なので、
「流れの壁」を意識して釣れることは、
年に数回ぐらいかと思います(笑)
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