こんな人におすすめ
青物の一級ポイントって
深いところが多いイメージだけど
浅いところでも釣れるんですかね?
と半信半疑の方におすすめの記事です
結論から言いますと…
浅いところの方が釣れます
(個人的な経験ですが)
ただしいつでもというわけではなく
タイミングは選ぶ形にはなりますが
浅いところの方がデカい青物をルアーで釣りやすいですね
実は私の青物釣果(とくに大型は)の
8割ぐらいはシャローでの釣果です
水深でいうと最大2mぐらいのところで
1m超えのサワラを釣ったこともありますし
釣り人が想像している以上に浅いところに青物がいて
サーフの波打ち際で釣れるなんてこともしばしば
今回は大物狙いに最適なシャロー青物の楽しみ方について
記事を書いていきたいと思います
シャローで青物を釣った動画をいくつか掲載しておきます
文字だけではイメージが浮かびにくい方はそちらもぜひ
~記事の目次~
【釣れる理由】シャローには活性の高い魚が回遊してくる
【釣れるタイミング】潮の悪い日の潮位が低いタイミングがおすすめ
【ルアー選び】基本的にはプラグがおすすめ
ざっくり言うとこんな感じですね
それでは詳しく説明していきますね
シャローで青物がよく釣れる理由
シャローで青物がよく釣れる理由は
シャローにはエサを食う気マンマンの青物が回遊してくるからです
沖の深いところと比べて
シャローはベイトの逃げ場が狭い場所です
だからベイトを追い込みやすいんですね
ということは、シャローに回遊してくる青物は
「エサを食う」という目的のためだけに
シャローに回遊してきているということです
浅い場所は鳥から見つかりやすく
幼魚のときに鳥から襲われて食われるということもしばしば
さすがに60cmを超えてくると鳥から襲われることはありませんが
魚のDNAには「鳥から目立つ場所=危ない」と刻み込まれています
その危険を冒してまで
鳥から目立つ浅い場所に回遊するというのは
それだけのリスクを冒す価値があるほど
「エサを食いやすい」というメリットが大きいからなんです
エサを食う気マンマンだということは
それだけルアーで釣りやすいということ
だから浅い場所のほうが、
「ルアーで釣る」という観点でいくと釣りやすいということになります
しかも浅い場所は、
仮にメタルジグを投げたりしたら
3カウントで底をつくような場所もあります
たった3カウント圏内を探るだけで
ほぼ全層探ることができるので
魚がいるのかいないのかを判別するまでの効率が非常にいいです
だから短い時合であっても
魚のいる層を考える必要がないので
魚がいればすぐに勝負がつくってわけですね
逆に深い場所はどうでしょうか?
魚が存在できる空間は広いし
確かに魚の絶対数は多いと思います
でもその魚たちの中で
ルアーで釣れる魚はどれほどいるでしょうか?
おそらく10%もいないと思っています
深い場所は浅い場所と比べて
底に潜っていると鳥から襲われにくいのですが
ベイトの逃げ場が広くて狩りが難しい場所です
だから、「住む」という観点でいうと
安心して住むことができる環境なのですが
「食う」という観点でいくと
エサを食いにくい空間なんですね
ということは、
すべての青物に食い気が立っているわけではなく
「俺はエサの時間までここでゆっくりしとくわ~」
「楽に食えそうなものがあったら食うけどね~」
ぐらいの気持ちの青物が多かったりします
だから「あれ?いないのか?」と思わされるほど
ルアーに無反応なんてこともしばしばあります
そういうところでよく起こりがちなのが
堤防際でノマセ釣りをしている人には釣れるけど
ルアーには全く釣れないっていう現象(笑)
いくら深いところであっても
堤防際はベイトを追い込みやすい場所で
そこに針をかけられて動きがにぶっている本物のエサが投入されたら
「弱っているエサがいる!チャンス!」といって
元々は食う気がなかった青物が食いついてくるのは間違いありません
でも堤防際をルアーでキレイにトレースするのって
根がかりとの戦いもあってなかなか難しいことだし
何より「投げて釣りたい」というルアーマンの性には反します(笑)
それに深い場所は、それだけ探るのに時間がかかります
表層を探って次は中層、
次は着底まで40カウントぐらいある底みたいな感じで
魚が上ずっていないければいないほど
魚を探す効率は悪くなっていきます
そうして探しているうちに時合が終わりました
なんてこともありますからね
こうした理由から、
ルアーで青物を釣るのならシャローの釣りを覚えていくと
楽しみ方の幅や可能性がもっと広がると思っています!
まぁ、最後は人それぞれの好みなんですけどね!
シャローで青物が釣れるタイミング
シャローで青物が釣れやすいといっても
全く的外れなタイミングでエントリーしてしまっては
青物と出会うことはできません
あくまでシャローはエサを食うための食堂であって
ベイトにとっても(小型)青物にとっても
鳥からの襲撃の危険性があるので
普段から安全で住み心地がいい場所とはいえないからです
だからタイミングをおさえて
シャローにエントリーをしなければ魚はいない
なんてことがしばしば起こります
青物がシャローに接岸する条件
それは地域によってまちまちなので一概には言えませんが
私の知っている中でもいろんな条件があります
あとで詳しく説明しますがこんな感じ
・向かい風の日
・荒れたあと
・潮が悪い日の干潮周り
・満月まわりの日の朝マズメ
・潮がいい日の夕マズメ
地域によってまちまちですが
読者の方のフィールドでも
どれか1つは当てはまるものがあると思います
青物がシャローに接岸する条件を考える基準として
いくつかの例をご紹介しておきますね!
向かい風の日
いちばんシンプルなパターンですが
向かい風は沖にいるベイトを岸に寄せてくれます
そして青物は寄せられたベイトを狙って
風によって生まれる流れと
シャローの波打ち際の地形変化を利用して
エサを食うようになるわけですね
それに向かい風で波立っていると
波が鳥の視界をさえぎるので鳥からも襲われにくいんですね
そうなると、エサは食いやすいわ安全だわ
ってことでベイトも青物も接岸してきたりします
荒れたあと
ある程度川幅の広い河川や流れ込んでいるサーフ
あまり波立たない内湾の漁港の近くのシャローなどでは
荒れたあとの朝マズメに青物が回遊することがあります
ベイトは海が荒れている日に
河川の中や漁港内に避難することが多いです
特に夜間に荒波にもまれたら
流されていった先でシーバスなどの餌食になったり
いつの間にか岸に打ち上げられたり…なんてことがあるので
ベイトは危険をかわすために
外洋の波の影響を受けにくい河川や漁港に逃げ込むわけですね
そして、翌朝に荒れがおさまっていたなら
ベイトは元々いた外洋に戻ろうとするわけです
外洋に戻るための通り道にサーフなどのシャローがあるのなら
青物はそこで待ち伏せをして
河川から直近のシャローに出てくるベイトを襲う
こんな感じのメカニズムで
ある程度川幅が広い河川が絡むサーフ
波をかわせる湾内の漁港が近くにあるシャローなどでは
荒れがおさまったあとに外洋に出ようとするベイトを狙うために
青物が大勢押し寄せてくるなんてこともあったりします!
この動画とかは荒れたあとのシャローで釣れた一例ですね
潮が悪い日の干潮時
これは少々チャレンジャーな感じですがマジです(笑)
エリア内である程度の規模のシャローが1つしかない
という場所では潮の悪い日の干潮時に青物が回遊します
特に朝イチが干潮だったり
夕マズメが下げ8分~干潮ぐらいに絡んできたりすると最高です
それはなぜですか?
手短に結論を言うと…
魚にとって潮が悪い日は狩りをするのが難しいので
ベイトの逃げ場がせまくて
エサを狩りやすいシャローにエサを食いにくるんです
しかも潮位が低くてベイトの逃げ場が最もせまい時間にね
潮がよく流れる日だと
ベイトが潮の流れにもまれて泳ぎの制御をうしなっていたり
潮に流されないようなところにベイトがたまったりと
ベイトを効率よく捕食できる条件が整うんですね
でも潮が流れない日はベイトが自由の身になるので
ベイトの居場所は広範囲に散ってしまうし
泳ぎの制御を失っていない状態なので
すばしっこく逃げ回ります
こんな日にまざまざとベイトの逃げ場が広いような
深い場所でエサをとろうとすると至難の技です
だから青物はベイトを狩りやすいシャローに
潮位が低くてベイトの逃げ場が狭いタイミングで
エサを食いに来るってことなんです
まぁシャローといってもそれぞれ水深が違って
干潮時には青物が進入できないような潮位になっている場所もあります
そういうところでは下げ3分ぐらいがよかったり…
などの臨機応変な考え方は必要ですけどね!
シーバスの動画ではありますが一応参考に
これの青物版が実際に起こると思ってくれたら大丈夫です
満月周りの日の朝マズメ
満月まわりの日の朝マズメは
シャローにベイトがたまっていることが多いです
そのベイトを狙って青物が入ってくることがよくあります
満月の日にベイトがシャローに寄るのはなぜですか?
夜間に潮の流れる深場にいるのが危険だから
潮の流れにくいシャローに身を寄せるためです
満月周りで月明りが明るい日はだいたい大潮・中潮です
ということは潮がよく流れます
しかも満月が海面をピカピカに照らしているので
シーバスなどのフィッシュイーターから見つかりやすいわけです
そんな状況で潮通しのいい深場にいて
潮に流されてしまったらベイトにとっては危険です
流されていく途上でフィッシュイーターの餌食になってしまうでしょう
こうしたときに、ベイトはシャローにしがみつこうとします
上空から襲ってくる鳥も夜なら寝ているし
浅い場所は潮にも流されにくいので安全なんです
でも朝日が差してきたらどうでしょうか?
鳥が目覚めてエサを探し始めます
そこで真っ先に、
夜間のうちにシャローで身をかわしていたベイトに目を向けるわけです
ベイトたちは鳥を恐れてシャローから抜け出して
鳥から目立たない沖のディープエリアを目指して泳ぎ始めます
でもそこで青物が登場
青物も賢いですから
シャローから抜け出そうとするベイトを待ち伏せしています
そんなこんなでベイトが朝イチに青物に食われてしまうわけです
ベイトの立場で考えると恐ろしい世界だ…
ちょうどそんな理屈で1mのサワラが釣れたのがこの動画ですね
潮がいい日の夕マズメ
潮通しのいい海峡エリアなどでは
「潮がいい日の夕マズメ」が有効だったりします
これはシャローに限らず
とりあえず流れから身をかわせる場所に
夕マズメにエントリーするのが有効です
理由はシンプルで
夜に潮に流されると危険なので
夕方のうちに流れから身をかわせる場所に
ベイトが逃げこんでくるからです
とくに潮が流れる海峡エリアだとこの傾向は顕著で
海峡の潮はかなり速く流れるので
夜間の視界がきかないときに流されたら非常に危ないです
その危険をあらかじめかわしておくために
ベイトは漁港やシャローなど
流れがあまりなくてしがみつけるような場所に入ろうとします
そのタイミングがちょうど夕方なんですね
だから夕方に安全な場所に入ろうとして集まったベイトを
青物が食いにくるっている展開が起こるわけです
シャロー青物はプラグで釣るのが楽しい
最後に釣り方の話をしておきますね
個人的な自論もありますが
シャローの釣りはプラグで釣るのがおすすめです
理由は2つ
・食い気のある魚は栄養価の高いエサを求めているから
・プラグの方がシャローをじっくり攻めれるから
といったところですね!
プラグは体積が大きく、
栄養価の高いエサを演出することができます
エサを食う気マンマンの青物には
栄養価の高いエサを見せつけてやるのが効果的というわけですね
それに、いつものジギングのノリで
メタルジグなどの金属系のルアーをシャローで使うと
すぐに底をついてしまいますし
速いアクションでないと沈んでしまいます
一方で、プラグはジグよりも浮遊感があります
たとえばモンスターショットなどのシンキングペンシルだと
メタルジグ並みの飛距離を出して広範囲を探れつつ
メタルジグよりも沈下速度が遅いので
ゆっくり巻いてじっくり誘ってもレンジをキープできるし
底につくまでの時間も2倍ほどあるので
フォールでもじっくり誘えるわけですね
そしてシャローでは水面にベイトを追い込む傾向が強く
基本的に水面~表層でアタリが出ます
薄暗い時間に表層をただ巻きで誘いたいのであれば
飛距離も考慮してサイレントアサシン129Sや
FJバーティスR125Sなどのシンキングミノーを
明るくなってルアーが認識されやすくなったり
ベイトが小さかったりしたときにはミノーをサイズダウンして
Gコントロール28gやサイレントアサシン99Sなどを使う感じです
水質が澄んでいたり
ベタ凪で潮が流れなかったりといったときには
ルアーが見切られやすくなるので
水面で光が攪乱されて見切られにくい
トップウォータープラグが有効で
私はラピードF130やララペン125Fなどの
ダイビングペンシルを多用しています
ポッパーは使わないんですか?
シャローは魚とルアーの距離が近いし
ルアーが出した音もよく響くので
ポッパーは音によるアピールが強すぎて警戒されてしまうこともあるから
少し注意が必要なんですよ
だから何もないときにポッパーを使うことは避けています
でも活性が高くてボイルしている場合や
マイクロベイトナブラが起こっていたりして
泡でルアーの姿をぼかさないと釣れない場合はポッパーを使いますね
使うとしたらポップクイーンF130などの
マイルドなサウンドのポッパーがメインで
ポップクイーンでは飛距離が微妙かな?
と言った場合にはビームポッパー130Fを使います
ビームポッパーは飛距離抜群なので最高ですね!
まぁこんな感じで、
シャローではプラグの釣りを楽しめるので
大きいルアーで魚を釣っていく感覚を掴むにはもってこいですね!
シャローで青物を釣った動画をいくつか掲載しておきます
(というかほとんどシャローでしか釣りしていません)
文字だけではイメージが浮かびにくい方はそちらもぜひ
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