こんな人におすすめの記事です
シーバスのアミパターンというのがあるらしいですが
釣るためのイメージが浮かびません
あと、どんなルアーをそろえたらよいでしょうか?
とお悩みの方におすすめしたい記事です
いや、ほんとわかります
シーバスの気持ちは本当によくわからないし
釣り方に関しても知らないことばかりです
だからボウズを喰らうこともかなりあるし
逆にパターンを見つけて爆釣することも…!
自分もそうして酸いも甘いも経験しながら
真冬の寒い海でもがいています
自分自身、他の釣りが専門で
シーバスフィッシングに関しては修行中ではありますが
いろいろ悩みながら試行錯誤してきた筆者が
アミパターンのシーバスを釣るにあたって意識してきたことや
効果的なルアー選択とその使い分けなど
読者の方がご自身のフィールドで釣りを楽しむために
少しでも役に立つ情報をお伝えできるように書いてみた記事です
ご興味のあるところをかいつまんでお読みいただけると嬉しいです
なお、タイトルでも「個人的」と書いているとおり
この記事では個人的なアミパターン攻略法を書いています
地域によって潮の流れ方も水質も異なるので
釣り方や理想のルアー選択に関しては
もちろん地域によって差がありますからね
だから万国共通というわけではないので
いろんな人の動画や記事を読んでみて
ご自身のフィールドの性質に応じて
取り入れることができそうな部分をかいつまんでいくのが無難だと思います
私の記事では水質がクリアな和歌山の河川での
冬のアミパターンを攻略する方法を書いています
水質がクリアゆえにルアーが見切られやすいため
記事の中ではアピール力の弱いルアーをご紹介しています
その点をご了承いただいたうえでお読みいただけると幸いです
~記事の目次~
【時期】アミがシーバスのベイトとなるのは冬
【タイミング】満潮前後を狙うべし(うちのフィールドでは)
【釣り方①】個人的 推奨タックル
【釣り方②】ブレイクや流れのヨレを狙うべし
【釣り方③】おすすめルアーと使い分け
個人的アミパターン攻略法
【時期】アミがシーバスのベイトとなるのは冬
アミとは小型のエビのような形をした動物プランクトンのこと
サビキ釣りで使われる小粒のアミエビや
差しエサに使われるオキアミをイメージしてもらえると
わかりやすいかな?と思います
実はアミは年中わいているのですが
シーバスは他のベイトも食べているので
いつでもアミを食っているわけではありません
で、結論から言うと
シーバスがアミを食べるのは冬の時期です
私のエリアでは12月末~2月ぐらいが目安ですね
その理由は大きくわけて2つ
①冬になると回遊性のベイトフィッシュが姿を消すから
②産卵後のエネルギー回復のために楽に食えるエサが欲しいから
といったところですね
冬の低水温期になってくると
ショアから届く範囲にいた回遊性のベイト(イワシなど)は
水温の安定した沖の深場に移動していきます
こうなると沿岸部にいるシーバスにとっては不都合
沖に出た回遊系のベイトを追いかけて自分も沖にいくか
沿岸部に残って河川などにストックされたベイトを食うか
その2択となるわけですね
河川など、ショアから届く範囲にいるベイトとして
代表的なのがアミ・バチなどのマイクロベイトやイナッコ・ハゼなどが挙げられます
(カニもいるけど時期によっては冬眠してます)
そしてこの中で最も食いやすいのがアミなどのマイクロベイト
産卵を終えてしかも水が超冷たい中で
楽に食えるマイクロベイトは貴重です
だから、沿岸部でエサを食べて産卵後の体力を回復しようとする個体は
真っ先に楽に食えるマイクロベイトを食べるようになるわけなんですね
アミを食ってある程度体力を回復したら
イナッコやハゼなどのもっと栄養のある魚を食べたり…
もう少し時期が進んで3月くらいになると
栄養もあってしかも美味しい稚鮎が遡上してきたりするので
稚鮎への優先順位が上がっていく
といった形になっていきます
【タイミング】夜の満潮前後を狙うべし
次はアミパターンのシーバスを狙ううえでのタイミングについてです
あくまで自分のフィールドにおいてですが
夜の満潮前後が狙い目です
理由は単純で「アミが浮くから」です
アミは遊泳力が弱い生き物なので
底にいたアミが潮流によって巻き上げられたり
そのまま潮に流されるがままに流されたりします
そして潮流が発生して
底砂とともにアミが巻き上げられて
アミが流されるがままに流されてくるタイミング
その最初のタイミングが上げ潮7分からの時間で
潮止まりの間に少し空白の時間を過ごしたあと
下げ潮が始まると、上げ潮で浮いていたアミがまた流されはじめます
こうした時間にアミを食ってくるんですね
よって、上げ潮と下げ潮のどちらでも狙えるというわけです
そしてそのまま下げ潮が進んでいくと
河川の浅いところが干上がっていくので
ベイトが逃げられる空間が徐々に狭まってきます
シーバスは賢いので、
潮位が下がってきたぐらいのタイミングで食うエサをシフトチェンジしてきます
先ほども申し上げましたが
潮位が低くなるとベイトの逃げ場が狭くなるので
栄養価の高い小魚を楽に食うチャンスとなります
潮位が高くて逃げ場が広かろうが
アミは楽に食うことができるマイクロベイトだから
満潮前後のタイミングで食ってきましたが
潮位が低いときは栄養価の高い小魚を楽に食おう
という方向にシフトしていくわけです
こうした理由もあってか
私のかよっている地域では満潮前後のタイミングにアミを食ってきて
それ以降の時間はアミパターン用のルアーには見向きもしなくなる
なんてこともしばしば起こります!
【釣り方①】個人的 推奨タックル
推奨タックルは以下の通り
L〜MLクラスのシーバスロッド
→河川の規模に応じて8〜9ft程度で調整
2500〜3000番クラスのリール
→ハイギアかノーマルギアかはお好みで
PEは0.6〜0.8号
リーダーはフロロ10〜14lb
→渋いときはもっと弱くするけどキリがないのでこのぐらいで
といった感じ
目安程度に私の使用しているアイテムを明記しておきます
道具選びの参考にどうぞ
ロッド:EARLY99ML for surf
リール:19 VANQUISH 3000MHG
ライン:ライトグリーン 0.6~0.8号
リーダー:シーガープレミアムマックス14lb
ロッド
まず、基本的には穂先の柔らかい
L〜MLクラスのロッドがおすすめ
理由は次の2つ
①軽量プラグを飛ばしやすいから
②ショートバイトでも乗せ切れるから
のちに詳しく説明しますが
アミパターンでは小型で軽量のシンペンや
場合によってはメバル用の3〜5gのプラグも使用します
こうした軽いプラグを飛ばすためには
軽いウェイトでも竿がしなってくれるように
柔らかいロッドを使う必要があります
それに、マイクロベイトは小さいので
シーバスも細い麺を1本、ちゅるんっと吸い込むぐらいの
弱い力で吸い込んでくるので
このショートバイトを弾かずに
フッキングまで持ち込むためには
竿先が柔らかくて食い込んでくれるものを使う必要があります
ロッドの長さは河川の規模や足場の高さによってまちまちで
小規模河川などの小場所で取り回しよく扱うには短いロッドを
中〜大規模河川などの飛距離が求められる場所や
足場が高い場所では9ft後半のロッドを
という感じで調整していく感じです
そしてここからは個人的な話で、応用編となりますが
流れの速い河川ではあえて穂先の硬い竿を使うこともあります
私の場合はMクラスのエギングロッドを使うことも…!
冬は風が強いし冬のナイトの潮は動きが大きいので
河川の流れが速くなりがちです
その状況でドリフトの釣りをしていると糸フケが大きくなります
魚にフッキングを決める際には
この糸フケを回収しつつフッキングを決める必要があるのですが
柔らかい竿だと
竿がフッキングのパワーを吸収してしまい
針がうまくかからないことがあります
そういった場合に私は
あえてMクラスのエギングロッドを使っています
なんでエギングロッドなんですか?
エギングは糸フケを弾いてエギを飛ばす釣りなので
強風環境でもうまく糸フケを弾くために竿先にハリがあります
だからたるんだ糸を弾きつつ
ルアーに対してパワーを伝えるのが得意なんです
その特性を活かすことができれば
MLクラスのシーバスロッドでは10バイト2キャッチだったところを
Mクラスのエギングロッドでは6バイト5キャッチと
バイト数に対するキャッチ率の良さが格段に上がったことも経験しています
だから他の釣りのロッドを流用するのもひとつの選択肢ですよ!
リール
リールは細糸を巻くのに適した2500番手ぐらいで
少しパワーが不安なのであれば
3000番手のリールに下巻きを巻きつつ使用するのがよいかと
やはり軽いルアーを使う分
リールも軽量化して操作感覚や巻き感度を上げてやる必要があるわけですね
4000番手のデカいリールを使ってると
やってることがわけわからなくなります(笑)
だからできるだけ軽い番手のリールがおすすめですね
ライン
PEラインは比較的細い0.6~0.8号ぐらい
リーダーはフロロ10~14lbがおすすめ
プロの方はもっと細いものを使うそうですが
それで魚をキャッチしきれるほどの実力はないので
自分の場合はこのぐらいが限度です
理由としては
軽量プラグをしっかり飛ばせるように
細糸を使って空気抵抗を削りたいというのが1つ
2つめに、シーバスがマイクロベイトを見つけるために
マイクロベイトが出す微細な波動に敏感になっているため
糸が水に触れることで発生する波動を、最小限におさえたいからです
魚に違和感を持たれないようにするためにもね!
糸が細くて不安になる方もいるかもしれませんが
冬の水は冷たくて魚の筋肉も硬直しているので
秋のハイシーズンほど暴れることはありません
だからめちゃくちゃ心配する必要はありません!
【釣り方②】ブレイクや流れのヨレを狙うべし
タックル紹介も済んだので
具体的な釣り方・狙い方に触れていきます
結論からいうとブレイクや流れのヨレを狙う
というのが大切なポイントになりますね
ブレイクはベイトの逃げ場が狭まる場所
こういったところで待機していれば
アミだけでなく流れてきたエサを追い込んで食いやすいですからね
他にも流れの当たるストラクチャーまわりにできるヨレも大切
アミは遊泳力が弱くて流れに逆らうことはできません
流されるがままに流されていきます
だから目まぐるしい勢いでポイントを通過していってしまうわけですね
でもヨレができている場所は流れがゆるく
流されてきたアミがヨレの渦に巻き込まれて集められていきます
こうした場所にはまとまった数のアミが流れつくので
シーバスもそれをわかっていて
ヨレの近くでアミを待ち伏せしています
だからヨレの中やヨレの周りの場所を
ドリフトで狙っていくのが基本的なアプローチとなります
よく言われる
「常夜灯のまわりがいい」
っていうのはこだわらなくて大丈夫ですか?
常夜灯にこだわらなくて大丈夫です
アミは光に集まる性質がありますが
河川の流れがあったら結局流されてどっかに行ってしまいます(笑)
ちなみに私のかよっているポイントも常夜灯はありませんよ!
むしろ重要なのは
流れが行きつく終点をポイントとして選ぶとよいかと
たとえば河川と外洋をつなぐ河口部ですね
川の流れは終始流れているのでアミは流され続けますが
外洋の水に当たるところまで行きつくと
外洋の水にぶつかって流れがゆるやかになります
浮上して流されたアミは
最終的にこういったところに集められます
常夜灯にこだわるのもありなんですが
アミが流されて常夜灯のポイントをすぐに通り過ぎてしまうのであれば
最終的にアミが流れ着く場所で待ち伏せをする
というのもありだと思っています
常夜灯のポイントは人気なのでけっこうギスギスしますからね
そういったトラブルも回避することもできるので一石二鳥です
【釣り方③】おすすめルアーと使い分け
まず大前提として、アミパターンで使用するルアーは
60mmクラスの小型シンキングペンシルや
細身のシンキングペンシルが中心で
場合によってはメバル用プラグも使用します
カラーはクリアかパール系がおすすめで
アミの透き通ったボディの色をイメージする感じです
ルアーのアクションとしては
できるだけ動かないものがおすすめです
アミは遊泳力が弱いので微細な波動しか出しません
だからそれに合わせてアピールが微細なものを選ぶのがよいです
アミって1cmにも満たないやつが多いんじゃないですか?
ルアーが6cmもあって大丈夫ですか?
アミのサイズにルアーサイズを合わせると
ルアーが飛ばないしフックが小さすぎてささりません(笑)
だから6cm程度のルアーで
マイクロベイトの集合体を演出してやるという形になります
シーバスもマイクロベイトを一粒ずつ食べたら効率が悪いので
マイクロベイトの集合体を一気に口に入れようとします
だからマイクロベイトの集合体を演出してやるのが無難ですね
というわけでそういった点もふまえて
具体的に使っているルアーをご紹介していきます
ちなみにアミパターンでは
流れによって表層に浮いたアミを捕食するシーバスを狙うので
基本的には表層を誘えるルアーを中心にお伝えしていきますね!
DUO マニックシリーズ
バチ抜けの定番ルアーとして有名なマニック
マニックムーヴという微細なアピールのアクションが
アミ食いのシーバスの本能を刺激してくれます
これのクリアカラーやパール系のカラーは
アミパターンでも使用することが可能です
水面~水面直下をドリフトで誘いたいとき
飛距離を稼いで広範囲を攻めたいときにかなり有効です
私の場合は基本的にはマニック75を多用していて
流れに乗せて放置プレイで流したいときは
フォール速度が遅くてじっくり流すことができるように
マニックSLOW 95を使用するようにしています
APIA パンチライン60
メバルプラグとしてよく使われるパンチライン60
狙うレンジ帯はマニックと同じ水面から水面直下
ウェイトは5gでマニックより飛距離が劣りますが
食わせの能力が抜群によくて
これを食ってくるときは基本的にガチ食いです
このパンチライン60の存在を知らないときに
自分はマニックを中心に使っている中で
隣でパンチライン60を使っていた友人に爆釣されたことがあるので
その食わせの能力はホンモノ
マニックではショートバイトしかないのに
パンチライン60を投げたら1投でガチ食い・ガチフッキング
ってな感じで不思議な経験をしたこともあります
その理由はいろいろあって
①サイズ感がマニックよりも小さくて食わせ能力が高い
②マニックは少し頭上がりだけどパンチラインは水平姿勢
③マニックよりも動きが小さい
だいたいこのあたりで、とにかくナチュラルなんです
冬の水がクリアな時期でのアミパターンでは
微細なアピール力の違いで魚が反応しないこともあるので
パイロットルアーで反応がないときの抑えとして
パンチライン60のようにナチュラルで
食わせに特化したルアーを入れておくのが上策です
メガバス コリー
メガバスのメバルプラグ コリー
57mmのシンキングペンシルで
アクションはほとんどせずにI字でスーッと寄ってきます
マニックやパンチライン60でも食わないときは
最もアピール力が微細なコリーを使うとアタリが出たりします
とはいえ、魚がスレてきたときの切り札なので
最初から使う必要はありません(笑)
マングローブスタジオ マリブ68
水深30cm以下~中層まで魚のレンジが落ちている場合は
マリブ68がいつも大活躍してくれます
使い方はカンタン
上流側に投げて…
沈めたい水深に合わせて任意でカウントをとって
流しながら無駄な糸フケを回収するために巻くだけです
ここまでご紹介してきた軽量プラグは
軽量ゆえに流れが強ければ浮き上がってしまうのですが
マリブ68はリップがあるのでレンジキープ能力が高く
少し潜らせようと思ったときに
しっかりもぐった状態で泳いでくれるんですね
だから水面付近で反応がなくなったときや
夕マズメの初めでまだ魚のレンジが上がり切っていないときなど
レンジを下げたいというときにマリブ68を使用するようにしています
(小さいが、マリブで釣れたアミパターンシーバス)
DUO シーク68S/68HW
シーク68Sは水面付近から40cmまで
シーク68HWは水面付近から80cmまでを攻めることができるシンペン
ルアーは小粒で細身
ルアーの体高も低いコンパクトなボディーです
だからよく飛ぶんですねこれが
そしてシークは、これまでご紹介したシンキングペンシルの中でも
最もよく動くシンキングペンシルです
不規則にタイトなS字を描くようなアクションをします
他のルアーと一線を画して、
この手のよく動くルアーをルアーボックスに忍ばせておくと
美味しい思いをできることも…
(シークで釣れたファットなヒラスズキ)
え?アミパターンでしょ?
動かないものの方がいいんじゃないの?
と思う方もいるかもしれませんが
あえて動かすのがハマるときがあるのです
それは「流れが不意に緩んだとき」
川が流れていたのに急にゆるくなった
なんてことってありますよね?
ちょうどその瞬間にシークを投げます
流れがゆるむとアミが流れから解放されて
自由に泳ぎ回れるようになるんです
たとえば流れがあるときは
ヨレのところにアミが集められているのですが
流れがなくなった途端に
自由になってヨレから出ていくアミもあらわれるようになります
シーバスはこのタイミングで
「やべぇ、アミが集まる大切な狩場がなくなるぜ!」と感じて
ヨレがあった場所から出て自由の身になろうとする
アミの集合体にアタックするんです
このときのアミは
一気にヨレがあった場所から出ようとするので割と機敏に動きます
だからよく動くルアーを入れたところで不自然ではないんですね
ちょうど流れがゆるんだあとのこのタイミングを見極めて
ヨレがあった場所に直接シークを投げて
リール1秒1回転のペースで不規則に巻いてやると
デカいのが急に食ってくることも!
こういった狙い通りに釣れた経験って忘れられませんよね!
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