こんな人におすすめ
ショアジギングで青物を狙っています
でも他のアングラーが釣れているのに、
自分だけ釣れないことが最近よくあります。
スランプなのかな…?
ショアジギング初心者です。
青物の実績があるポイントにいっても
自分には青物が全然釣れません
という悩みを持つ方
めっちゃありますよねそれ…
自分も幾度となく経験しました…
青物は回遊魚なので、
半分以上は運によって左右されると思っています。
自分は運がないな…
自分はへたくそだな…
と何度も辛酸を舐めたことがあります。
でもその一方で、
高確率で釣る人がいるのも確かです。
「特別変わったことはしていないのにな…」
と思えるのですが、
隠れたところで「何か」差がついているのでしょう。
その「何か」の差を明らかにしつつ、
難しい状況でも高確率で1匹をとる方法論や考え方を、
この記事で書いていこうと思います。
※お断り
青物が回遊していない場合は絶対釣れないので、
何をやっても100%釣れません。
青物がいない場合ではなく、
青物がいるのに釣れないときに、
どうやって対処していくのかを記していきます。
筆者について
いつもご愛読いただきありがとうございます。
てっちりと言います。
関西圏のフィールドをのらりくらりしながら、
ルアーフィッシングを楽しんでいるアングラーです。
釣りの研究が好きで、
釣りの試行錯誤の過程をYoutubeチャンネルで配信しています。
【本題】釣れないときの対処法
「青物が釣れない」
「青物が釣れにくい」
という状況は多くのアングラーが経験するはず。
単に「青物が釣れにくい」とはいっても、
原因はひとくくりにすることはできません。
場面によって様々な原因があって、
魚がルアーに口を使っていないのです。
この記事では、
状況別で青物が釣れない原因を想定し、
それぞれのパターンの対処法を書いていこうと思います。
青物が警戒しているとき
「有名ポイントで人が多い」
「空は晴れ、海は澄んでいる」
という日には、
青物の警戒心が強くて
ルアーに口を使ってくれないときが多いです。
私がいちばん苦手なパターンです(笑)
人の気配
空から無数に飛んでくる鉛の弾
海面に浮かぶ何本ものPEライン
晴れていて海が澄んでいるから、
シルエットがバレバレのルアー(笑)
魚から見た海は、
こんな感じになっているでしょう。
こんなときに有効な手段を記していきます。
小型ルアーを使う
青物がルアーを警戒しているときは、
周囲のアングラーが使っているものよりも、
小型のルアーを使うのが有効です。
ルアーのシルエットが小さくなる分、
魚から見切られにくくなり、
魚が口を使ってくれるようになることもあります。
ルアーのサイズを落としたい場合は、
タングステン製のルアーを使うのもありです。
タングステンは鉛よりも比重が重く、
重いウェイトでも小さいシルエットに
仕上げられているのが特徴です
例に示したTGベイトだと、
45gで64mmとかなりコンパクトです。
ただ、
タングステン製のルアーは製造コストが高いので
値段が高いです…
実はタングステン製のものを選ばなくても、
ルアーのシルエットを小さくすることはできます。
たとえばドラッグメタルキャストとDAXは
フォルムが分厚いですが、
40gで全長は6センチにおさえられています。
他社の40gのジグは9センチほどなので、
全長でいうと3センチもダウンサイズできることになります。
クリアカラーやオールグローカラーを使う
ルアーを警戒されている場合は、
ルアーを小型化するだけでなく、
ルアーのシルエットをぼかすのも1つの手です。
たとえばクリアカラーのプラグがその一例です。
クリアカラーはプラグとワームしかありませんが、
ルアーのシルエットをぼかすことが可能です。
表層を狙いたいならクリアカラーのミノーを
全層狙いたいときは
クリアカラーのシンキングペンシルやワームを
使ってみると効果的です。
クリアカラーを持っていないときは、
晴れて明るい空の下で、
あえてオールグローカラーを使うのもありです。
グローって暗いときに
有効なんじゃないんですか?
それをあえて明るいときに使うんです!
理由はカンタン!
明るい空に明るいルアーを差し込むと、
逆にルアーが見えにくくなるからです。
たとえばこの記事は
白い背景の上に文字を書いてますよね?
たとえばこの白くて明るい背景に…
「てっちり」
こんな感じで
黄色い文字で書くと、
文字は目立ちますか?
ほぼ見えません(笑)
魚は空や水面を見上げています。
魚が見ている空や水面の色が明るいときに、
明るく発光するグローカラーをあえて差し込むことで、
ルアーのシルエットが目立たなくなるんです。
あえてこんな手を打ってみるのも、
警戒した青物には有効です。
マットピンクを使う
マットピンクは派手さと
地味さを兼ね備えたカラーです
普通のピンクとの違いは?
光を鏡面反射しない
というのがマットピンクの特徴です。
通常、ルアーはホログラムなどで鏡面反射し
太陽の光を受けてギラギラ光ります
これが目立つのは間違いないのですが、
魚から怪しまれてしまうこともあります。
ですがマットピンクは光を反射せず、
キラキラしないので、
逆にアピール力をおさえることができるんです
かといって地味すぎるわけでもなく、
カラー自体は派手な注意色のピンク
その結果
派手と地味のバランスがとれていて、
ほどよいアピール力を持っているのです。
※個人的実績ルアー
フラッシングをしないマットピンクは
ヒラメ用のシンキングペンシルに多いです
メタルジグやメタルバイブには
あまり普及していませんね。
なのでシンキングペンシルのみの
ご紹介となります
てっちり愛用
抜群の飛距離!
メタルジグのアクションにも対応したシンペン!
元々ヒラメ用のぶっ飛び系シンペン!
トップまたは水面直下を狙う
水面直下を泳ぐルアーは、
一般的に青物から見切られにくいです。
その理由は
水面直下は太陽の光でまぶしいからです
明るい空を見上げると、
まぶしくて視力が低下するので、
物体のシルエットが見えにくくなります。
そんな水面を
ダイビングペンシルやポッパーで狙う
メタルジグやシンキングペンシルでスキッピングをする
シンキングペンシルで水面直下をなぞる
弓角で水面に泡を立てながらただ巻きする
というのが効果的かと思います。
足元を狙う or 大遠投する
特に人が多いとき、
ルアーが届かない範囲に
魚たちが退避しているときがあります
これは上から飛んでくる鉛の物体をかわすためです。
具体的にどこにいれば、
ルアーをかわすことができるんですか?
堤防の足元や
ルアーが届かない130m以上沖のポイントです
実際に、
ショアからは全く青物が釣れていないのに、
ショアの人気ポイントから200m沖に
SUPボートでエントリーした人が爆釣した
という話まであるぐらいです。
他にも案外見落としがちなのが足元です。
ルアーマンはみんな遠くに投げようとしますから、
堤防の足元にルアーを投げることはほとんどありません。
そんな足元をあえて狙ったり、
細糸と小型のジグで極限のフルキャストをして、
ルアーが届かないエリアを狙うというのが効果的です。
私の場合はこんな感じでやってみました。
周囲が2号のラインを使っている中、
PE1号のラインを使って、
空気抵抗を小さくします。
そして遠投性能に優れる小型のメタルジグ
ジャックアイショットやDAXで大遠投をかます。
その結果、
激戦区の堤防内でひとり勝ちしたこともあります。
とはいえ、
PEラインを細くすれば、
大型に対応できなくなります。
そんな悩みを吹き飛ばすために、
私は通常よりも強度の高い
12本撚りのPEラインを使用しています。
キャストのテクニックも大事ですが、
こうした適切な道具選びが、
釣果の差を分けることは言うまでもありません。
波動の弱いルアー・波動がナチュラルなルアーを使う
多くの人はミノーやメタルバイブなどの、
派手にアクションするルアーを選択します。
でも派手にアクションするということは、
魚から違和感を持たれやすいということにもなります。
つまり魚が警戒しているときに、
派手に動くルアーを使うのはナンセンス
ということです。
そんなときは、
あえて波動が弱いルアー
または波動がナチュラルなルアーを選ぶとよいでしょう。
たとえばシンキングペンシルやワームがその例ですね。
シンキングペンシルは動きが控え目で、
生み出す波動が弱いものが多いです。
たとえば私のホームグラウンドの大阪湾では、
モンスターショットやフォールトリックが使われます。
ワームはしなやかなボディから
非常にナチュラルな波動が生み出されるため、
魚が思わず本物と見間違えてしまうでしょう。
私のホームグラウンドの大阪湾では、
コアマンのVJや
浜王などのヒラメ用ジグヘッドワームが使われます。
リアクションバイトを狙う
魚はときにルアーに対して本能的になって、
「リアクションバイト」という行動をとります。
リアクションバイトとは、
反射的・本能的にエサにかみつくことを指します。
エサを捕食するときもそうですが、
他の魚を縄張りから追い出そうとするときにも、
威嚇の意味でリアクションバイトすることがあるそうです。
魚のリアクションバイトは
ルアーの動きの緩急が激しいとき
に起こりやすいです。
私もこのリアクションバイトを何度も経験しています
たとえば、
スライドスティックなどの細長いメタルジグ
メタルマルなどを高速でシャクっているときや
ルアーがフォールに転じるとき
などがこれに当てはまります。
これでも食わない場合は、
波動がナチュラルなワーム
たとえばダート用ワームDD8を
左右にダートさせると有効です(ワインド釣法)
メタルジグやメタルバイブを
リール5回転ほど高速巻きしたあと、
一瞬リーリングを止めたとき(ストップ&ゴー)
魚たちはルアーの機敏な動きに目をつけ、
それが目の前で止まる瞬間や、
止まったルアーが動き出す瞬間に
本能的に口を使ってしまうのでしょう。
魚も反射的に口を使っているわけですから、
警戒してるけど勝手に体が動いていた
って感じになるんでしょうね(笑)
以上、魚が警戒しているときの対処法でした。
狙うレンジが違うor正しく狙えてない
周りが釣れている
ルアーも同じようなものを使っている
でも自分だけが釣れない…
というときは、
狙うレンジが違うか、
そのレンジを正しく狙えていない可能性があります。
どうすればいいのでしょうか?
心配いりません。
この章では、
青物とベイトのレンジを特定する裏技と、
そのレンジを正しく狙うためのコツを述べていきます。
青物とベイトのレンジを特定する裏技
青物やベイトのレンジを特定するのは、
案外カンタンな裏技を使うだけでできます。
それが・・・
鳥の飛ぶ高さを見る
これだけです。
え?
鳥は小魚を捕食していますよね?
小魚が青物に追われて、
水面に追い詰められているときは、
上空の鳥からは小魚がよく見えます。
鳥がベイトの姿を確認できているとき、
鳥は低空飛行するんです。
いつでも魚を食べられるようにね。
ここまでは何か
当たり前のような感じですね
そうですね。
ここからが本題です。
実はもう一つ法則性があるんです。
小魚が底にいる場合、鳥は高く飛びます
それはなぜですか?
高く飛ぶと、
もちろん広い範囲を見渡せます。
じゃあ鳥がわざわざ高く飛んで、
広い範囲を見渡す必要があるのはなぜでしょうか?
目視できる小魚が
見あたらないからですかね?
そういうことです
小魚が表層にいれば、
鳥からは一瞬でわかります。
そして鳥は見つけた小魚の近くに寄り、
いつでも食えるように低空飛行します。
でも小魚が見つからないときは、
鳥は空高く飛んで、
広範囲を見渡したがるんです。
鳥たちはこう思ってます
「この場所は最近小魚がいた」
「でも今は見えない。おそらく底に潜っている」
「広く見渡して、どこかで小魚が上がってくるのを待とう」
ってね。
こうした理由からひとつの方程式が生まれます
鳥の位置が高ければベイトは底にいる可能性が高い
鳥の位置が低ければベイトは表層にいる可能性が高い
青物はベイトについて動きます。
だからベイトとなる小魚の位置が特定できれば、
青物のキャッチ率も高まってきますね!
他にもベイトのレンジを
特定する技はありますか?
技というか一般論ですが、
ベイトは朝夕のマズメ時は表層付近に
昼間は底付近にいることが多いです。
これも鳥の影響です。
朝夕の薄暗いうちは、
天敵の鳥から見えにくいので、
表層にいても大丈夫です。
でも昼間は明るくて鳥から見えやすいので、
小魚は底に潜ってしまいます。
他にも晴れた日の昼間などは、
底の海藻の光合成が盛んになります。
光合成した海藻は、
栄養分を含む塩水を周囲に分泌するようです。
この栄養塩は海水よりも比重が重くて、
底にたまるので、
その栄養塩を吸い込むために、
小魚は底の海藻の近くに寄りつくようです。
なるほど!
ベイトが泳ぐレンジにも、
ちゃんと理由があるんですね!
狙いのレンジを正しく狙えていないときの対処法
これはよくあるパターンです。
たとえばこんなことがあります。
自分では底を狙っているつもりだが、
実際、ルアーは中層より上を泳いでいた
そんな恐ろしいことが…
私もそうでした(笑)
任意のレンジを狙えていない人は、
PEラインの水中での動きに注意してください。
PEラインは水よりも比重が軽いので、
ルアーを投げた直後は表層に浮かんでいるんです
たとえルアーを着底させたとしても、
ルアーに近いところ以外の糸は、
すべて表層にあると思ってください
図にするとこんな感じ
じゃあ聞きます
このままルアーをシャクったら、
ルアーはどっち向きに泳ぎますか?
上に引っ張られてしまいますね!
そういうことです。
PEラインが表層に浮かんでいる間にルアーを泳がせると、
ルアーは上向きに進んでしまうんです。
これに気づかないまま、
ひたすらにルアーをシャクっていると、
ルアーは自分の想像以上に浮き上がっていることになります
実は底付近にルアーがある時間は短くて、
表層と中層しか狙えてませんでした
なんてことがよくあるんです。
ちょっと怖くなってきました。
なので、
ルアーを投げて着底させた直後は、
リールを巻く回数は少なくして
なるべくルアーを浮き上がらせないようにします。
そのあと底まで落とすときには
テンションフォールさせて、
表層に浮いているPEラインをルアーに引っ張らせます
そうすると、
PEラインがルアーの重さに引っ張られて、
少し沈んでくれます。
PEラインが沈んで
なじんでくれたらこっちのものです。
しっかりPEラインが沈んだあとで、
ルアーをアクションさせてやれば、
任意のレンジをネチネチ狙うことができるようになります。
ちなみにPEラインは太い方が浮き上がりやすいので、
太いラインを使っている人は特に注意してくださいね。
あまり浮き上がらせたくない場合は、
ショアジギングでは細い部類の
1.2号のラインを使うなどしてみましょう
強度に心配がある場合は、
12本撚りの糸を使ってみるのもいいかもしれません
青物の追尾距離が短い
「今日の青物は渋いな」
と思えるときってたくさんあると思います。
青物が食い渋っているパターンのひとつが、
「青物の追尾距離が短いとき」です。
魚はエネルギー収支を計算している
青物は活性の高いときや、
少ないエサをライバルと奪い合っているときなどは、
ルアーをどこまでも追ってきます。
でも活性が落ち着いている個体や、
頭の賢い大型青物は別です。
実は賢くて落ち着きがあるときの青物は、
エネルギー収支を計算しています
たとえば、
小魚を食うことで100キロカロリー得られるとします。
でも小魚を追いかけるのと消化するので
合計120キロカロリー使ってしまうとどうでしょうか?
エネルギー収支はマイナスですね…
最終的に20キロカロリー損したから、
わざわざ食べる意味はないですね…
そういうことになります。
このエサを追いかけて食ってもマイナスだろう
と考えたときは、
青物はルアーに見向きもしません。
この現象は私たちの
身近なところでも起こっています。
たとえば水族館にいるフィッシュイーターは、
同じ水槽で泳ぎまわっている小魚を食べません。
その理由はというと、
定期的に放り込まれる、
「栄養価の高い死んだエサ」の方が
遥かに省エネで、
かつ確実に捕食することができるからです。
なるほど確かに!
青物の追尾距離が短いときの対処法
話をルアーに戻します。
じゃあ青物の追尾距離が短い場合は
どうすればいいのでしょうか?
答えは3つあります。
①小まめにステイやフォールを入れること
青物の追尾距離が短いときは、
小まめにリールの回転を止め、
ステイやフォールを入れてやることが肝心です
いわゆる「食わせの間」を作ってやることです
これをいつもより小まめに行うのです
いつもは8回シャクってから止めているところを、
渋いときは3回シャクって止める
などすれば、
たとえ動きが速いルアーであっても
「速いけど食えそうだ!隙あり!」
と思ってくれるわけなんです。
②レンジキープできるルアーを使うこと
青物の追尾距離が短いときは、
青物が特定のレンジに居座って
動かないことがあります。
そんな場合に有効なのが、
メタルバイブやヒラメ用ジグヘッドワームです。
メタルバイブやヒラメ用ジグヘッドワームは
浮き上がりが抑えられ、
レンジキープ力に優れています。
そういったルアーで
底付近でネチネチと誘うのが効果的です。
使い方としては、
5~6回転巻いてフォールさせるか、
リール3回転のストップ&ゴーを2回繰り返して、
そのあとフォールさせるなどが有効です。
③波動の弱いルアーを使うこと
①と②を試してもダメなら、
波動の弱いルアーや
波動がナチュラルなルアーを使ってみましょう
青物の体の側面には、
黄色い線がありますよね?
あれは「側線器官」といいます
側線器官は小魚の波動を感知する機関で、
実際に小魚を目視しなくても、
小魚の位置・サイズ・元気さを
感じとることができる便利な器官なんです。
じゃあ、
捕食にエネルギーを使いたくない青物に対して、
よく目立つ波動の強いルアーでアプローチするとどうなりますか?
この小魚は元気すぎる…
こいつをおいかけるのは苦労する…
って思われちゃいますね
そういうことです
だからあえて波動の弱いルアーを使ってやることで、
「この魚は弱ってるのか?楽に食えそうだ!」
と思わせてやることが重要になってくるのです
なるほど!
具体的にはどんなルアーを使うかというと、
たとえばシンキングペンシルやワームですね。
シンキングペンシルは動きが控え目で、
生み出す波動が弱いものが多いです。
たとえば私のホームグラウンドの大阪湾では、
モンスターショットやフォールトリックが使われます。
それにワームは、
しなやかなボディから
非常にナチュラルな波動が生み出されます
私のホームグラウンドの大阪湾では、
コアマンのVJや
浜王などのヒラメ用ジグヘッドワームが使われます。
特にヒラメ用ジグヘッドワームは、
底をネチネチ狙うために
浮き上がりにくいように設計されているので、
レンジキープ力は抜群です。
追尾距離が短いときの青物には
なお効果的でしょう!
ルアーサイズのミスマッチ(マイクロベイトパターン等)
ベイトのサイズを特定する裏技
青物の中でも、
特にブリ族はルアーのサイズ形にうるさいです。
特定のベイトを偏食しているときは、
そのベイトしか食わないことがけっこうあります。
そんなときは、
「ベイトのサイズと形に合わせるしかない」
というごもっともな対策をするしかありません。
でも気になりませんか?
「ベイトが目に見えないときって、どうやってベイトのサイズがわかるの?」
ベイトを釣り上げるか、
青物の胃袋の中をのぞくしかありませんよね(笑)
でもそんなことをしなくても、
大まかにベイトのサイズを判定することは可能です。
この章では、
ベイトが見えなくても
ベイトのだいたいのサイズを把握する方法をご紹介します。
気になりますね!
めっちゃカンタンです
鳥の動きに注目する
これだけです(笑)
結論から言いますね。
鳥の動きがゆっくりで静かなとき
→ベイトサイズが小さい
鳥の動きが速くて活発なとき
→ベイトサイズがある程度大きい
へ?
どういうことですか?
鳥も食事をするときに、
エネルギー収支を計算しています。
小魚を食うことで100キロカロリー得られるとします。
でも小魚を追いかけるのと消化するので
合計120キロカロリー使ってしまうとどうでしょうか?
エネルギー収支はマイナスですね…
最終的に20キロカロリー損したから、
わざわざ食べる意味はないですね…
そういうこと。
鳥も自然界で強く生きています。
鳥にも生きる知恵があり、
エネルギー収支がマイナスになってしまうような狩りはしないんです
ということはこういう論理が成り立ちます
小魚のサイズが小さいときは、
得られるエネルギーは少ないですよね?
シラスなどのマイクロベイトパターンのときは
食事で得られるエネルギーが少ないため、
鳥は小魚を捕まえるときにゆっくり静かに飛びます
そうしてエネルギー消費をおさえるんです。
逆に小魚のサイズが大きいときは、
食事で得られるエネルギーが多いため、
小魚を捕まえるときにバタバタ動いても大丈夫なんです。
得られるカロリーが大きいから
エネルギー消費をおさえる必要がありませんからね。
なるほど!
まとめますね
鳥の動きがゆっくりで静かなとき
→ベイトサイズが小さい
鳥の動きが速くて活発なとき
→ベイトサイズがある程度大きい
こんな感じです!
マイクロベイトパターンの対処法
ベイトのサイズが大きいときは
なんとかなりそうですね
でもベイトのサイズが小さい
マイクロベイトパターンのときは
どう攻略するんですか?
めっちゃ難しい質問ですね(笑)
これで100%対処できるわけではありませんが、
いくつかパターンがあるので書いていきます
基本的にマイクロベイトパターンのときは、
ルアーのシルエットをごまかすしかないです
ルアーをうまく使うことで、
ルアーのシルエットをごまかすことができます
ルアーのシルエットをごまかすだけではいけません。
マイクロベイトは潜る力が乏しいので、
基本的に水面に浮かんでいます。
ということはリアルなマイクロベイトを演出するには、
ルアーを水面直下に通す必要があるのです。
クリアカラーを使う
クリアカラーは水中で輪郭がぼやけるため、
シルエットの大きさをごまかすことができます。
表層を狙いたいならクリアカラーのミノーを
もっと上の水面を狙いたいなら、
クリアカラーのシンキングペンシルを
使ってみると効果的です。
ミノーやシンキングペンシルで食わなければ、
食わせの力が強い
クリアカラーのワームを投入すればいいかと思います。
オールグローカラーを使う
クリアカラーを持っていないときは、
晴れて明るい空の下で、
あえてオールグローカラーを使うのもありです。
グローって暗いときに
有効なんじゃないんですか?
それをあえて明るいときに使うんです!
理由はカンタン!
明るい空に明るいルアーを差し込むと、
逆にルアーが見えにくくなるからです。
たとえばこの記事は
白い背景の上に文字を書いてますよね?
たとえばこの白くて明るい背景に…
てっちり
こんな感じで
黄色い文字で書くと、
文字は目立ちますか?
ほぼ見えません(笑)
魚は空や水面を見上げています。
魚が見ている空や水面の色が明るいときに、
明るく発光するグローカラーをあえて差し込むことで、
ルアーのシルエットが目立たなくなるんです。
あえてこんな手を打ってみるのも、
マイクロベイトパターンの青物に有効です。
グロードット付きのジグを使う
グローカラーのドットが付いたジグはあまりありませんが、
一部のルアーにはグロードットがついたカラーがあります。
これで何度も美味しい想いをしました(笑)
グローカラーのドットは、
シラスの目が放つ輝きに見えるそうです。
魚の目は2つしかありませんから、
無数のグロードットがついているルアーは、
シラスの群れのように見えるのかもしれません。
使い方としてはカンタン
水面直下でジグを軽くシャクリながら、
ふわふわと漂わせていくだけです(笑)
このパターンがハマり、
一人勝ちで連発したこともしばしば…
トップウォータープラグで泡を立てる
マイクロベイトパターンのときは、
ポッパーやダイビングペンシルなどの
トップウォータープラグを使うのもひとつの手です。
トップウォータープラグが水面で立てた泡が、
マイクロベイトの群れに見える
という説や、
泡をルアーの身にまとうことによって、
ルアーのシルエットをごまかすことができる
などの説があります。
こうした理由から、
マイクロベイトパターンには、
トップウォータープラグで泡を立てるのが有効でしょう。
イワシカラーなどでも大丈夫ですが、
マイクロベイトパターンで効果を発揮したいときは、
クリアカラーを使うのが望ましいかもしれません。
スキッピングするor弓角を使う
マイクロベイトパターンのときは、
メタルジグ・シンキングペンシルで
水面をスキッピングさせるのも有効です
スキッピングをすると、
ルアーのまわりに泡がまとわりついて、
ルアーのシルエットをごまかしてくれるでしょう。
他にも泡を立てる方法はあります。
遠投マウス&弓角を使うことです。
弓角とはマイクロベイトを模したフック付きの漁具のこと
日本最古の漁具として知られています。
弓角自体は軽いので、
弓角の前に遠投マウスをつけて、
弓角を遠投します。
遠投マウスは
フローティングタイプになっているため水面で浮きます。
リールを巻くとマウスは泡を立てながら泳ぎます。
その泡の中にまぎれこむ形で、
弓角が水面近くを泳ぎます。
この泡と弓角を、
マイクロベイトの群れと勘違いした青物が、
弓角に口を使ってくれるんです。
食いが浅いとき(ショートバイト)
「当たったのに乗らない」
これが釣り場で連発しているときは、
青物の食いが浅い証拠です。
青物のルアーへの食いが浅いときには、
おおかた3つの原因が考えられます
①青物がルアーを警戒している
②ルアーの動きが速くて追い切れていない
③ベイトが小さくて吸い込みが弱い
①について
青物がルアーを警戒しているのが原因で
食いが浅いのであれば、
この章では、
②ルアーの動きが速くて追い切れていない場合
③ベイトが小さくて吸い込みが弱い場合
このふたつの場合の対処法を述べていきます。
タックルのクラスを1つ下げる
あらかじめ2つのタックルを用意しておき、
普段使いのタックルと
食いが浅いとき用のタックルに分けておきます。
食いが浅いとき用のタックルは、
普段使いのロッドよりも穂先が柔らかいものを
普段使いのリールよりも番手を1つ落としたものを
選んでみてください。
私の場合は…
普段使いのタックルは、
ショアジギングロッドに4000XGのリール
そして食いが浅いときのタックルは、
穂先の柔らかいシーバスロッドに
3000HGのリールを使います
タックルのクラスを下げると
どんなメリットがあるんですか?
ロッドとリール別々で解説しますね。
★ロッドのクラスを落とす理由
ロッドのクラスを1つ落とし、
普段使いのものよりも穂先の柔らかいものを使うことで、
魚の食い込みがよくなります。
竿が硬ければ硬いほど、
魚を引っぱる力が強くなります。
これは食いが浅いときには逆効果になります。
青物が軽くルアーを噛んでるだけなのに、
竿先が強く反発してしまうと、
青物のバイトをはじいてしまうんです。
それを防ぐために、
青物のバイトをはじきにくい、
柔らかいロッドに移し替えるようにしています。
★リールの番手を落とす理由
リールの番手を1つ落とす理由は、
リール1回転あたりの巻き取り量を減らして、
ルアーの泳ぐ速度を下げるためです
たとえば、
4000XGのリールを
1秒間ハンドル2回転のペースで巻いたとします。
この場合は、
ハンドル1回転あたり1m巻き取れるので、
1秒間で2回転させると合計2m巻き取ることになります。
これを3000HGのリールに変えて、
同じく1秒間ハンドル2回転のペースで巻いたとします。
3000HGのリールはハンドル1回転あたり
80cmほど巻けるので、
1秒間で2回転させると合計170cm巻き取ることになります。
こうして1秒あたりのルアーの泳ぐスピードが
無意識に勝手に調整されます
私は不器用で、
リーリングスピードを調整できる方ではありませんから、
このようにリールそのものを変えることで対応しています
グロードット付きのジグを使う
青物の食い込みが浅いのは、
ベイトが小さいことが原因の場合があります。
小さいベイトはスープ感覚で簡単に呑み込めるから
青物は強く吸い込まないんです。
そんなときの対策法はこれ一択です
グロードット付きのルアーを使う
グローカラーのドットが付いたジグはあまりありませんが、
一部のルアーにはグロードットがついたカラーがあります。
これで何度も美味しい想いをしました(笑)
グローカラーのドットは、
シラスの目が放つ輝きに見えるそうです。
あと、グロードット自体が
魚にとってのバイトマーカーに見えます
「ここを噛みなさい」ってね(笑)
魚の目は2つしかありませんから、
無数のグロードットがついているルアーは、
青物から見るとシラスの群れのように映ります。
小魚が群れているのを見て興奮するのでしょうか?
けっこう簡単に口を使ってくれます
使い方としてはカンタン
水面直下でジグを軽くシャクリながら、
ふわふわと漂わせていくだけです(笑)
このパターンがハマり、
一人勝ちで連発したこともしばしば…
他にも、
ベイトが小さくて
マイクロベイトパターンであることがわかっているときは、
攻略のヒントは見えてくるかもしれません。
長くなりましたが、
私の記事は以上です
最後までお読みいただきありがとうございました
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