こんな人におすすめ
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冬や初春の低水温期に
マゴチを釣って周りと差をつけてみたいです
あるいは
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冬のマゴチ釣りに苦戦しています…
なんとか釣りたいものですが…
と思っている方
この記事からわかることは以下の通りです。
①【条件】冬や初春(低水温期)のマゴチが好む場所
②【狙い方】狙い方やオススメルアー・リグ
記事の信ぴょう性
いつもご愛読いただきありがとうございます。
てっちりと申します。
関西圏でマゴチ釣りを愛好しているアングラーです。
私事ではありますが、
自身のYoutubeチャンネルで
2月の厳寒期のマゴチ釣りの動画を複数本配信している者です。
※動画はコチラ
私は釣りのテクニックは乏しいので、
1日の釣行でのキャッチ率は5割ほどでしたが、
バラシも含めると毎回の釣行で1回以上はアタリがあり、
この記事で述べる理論には、
ある程度の信ぴょう性があると思っています。
正直言って寒い中で釣れる場所を探すのは本当に苦労しました
膨大な時間をかけて検証を重ねて、
少しずつ浮きぼりになってきた答えを皆さんにお伝えしていこうと思います。
関連記事
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マゴチの釣り方・コツを徹底解説(初心者・苦手で釣れない人向け)
結論:冬でもマゴチは釣れます
結論から申し上げると、
「冬でもマゴチは釣れます」
ただし釣れるかどうかは場所次第です。
がんばってランガンして
いろんなアクションを試しても、
マゴチの反応は得られないのに、
特定の条件が整っている場所に行くと、
冬でも高確率でマゴチの反応を得られる場所があるのです。
てっちりは多くのフィールドを調査する中で、
こうした事実に気がつきました。
この記事では私の調査記録に基づいて、
「冬でもマゴチが釣れやすい場所の条件」
をお伝えしていこうと思います
動画版はコチラです
※記事の方が詳しく説明していますが、動画の方がイメージしやすいかも!
冬でもマゴチが釣れる場所の条件
冬でもマゴチが釣れる場所は
「住と食が両立できる場所」
を指します。
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詳しく教えてください!
具体的に言うと、
①深場に隣接する浅場で釣りをすること
②ポイントの底質が岩場・泥地であること
③汽水域(河口)であること ←絶対ではないけど
この3点の条件がそろっていれば、
冬でもマゴチのストックがあり、
しかも高活性のマゴチと出会いやすいです
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それはなぜですか?
たしかに気になると思います!
それぞれの項目を詳しく説明していきますね!
深場に隣接する浅場で釣りをすること
ここからは完全に私の持論ですが、
冬のマゴチは平常時に深場で過ごし、
狩り(食事)の時間になると浅場に入ってくると考えています。
ちなみにここで言う深場・浅場とは、
深場:水深5m以上の場所。後述の「浅場」の倍以上の水深がある場所。
浅場:水深1.5~3mほど。干潮時に干上がるかどうかギリギリの場所。
を指します!
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どうしてそう言えるのですか?
別々に説明していきますね。
平常時は深場で過ごす
まず平常時に深場で過ごす理由から。
深場は冬でも水温が安定しやすいからです。
地域差はありますが、
冬の外気温は氷点下~5℃ぐらいです。
対して海水温は気温よりも少し高いです。
そして冷たい外気は表層の水を冷やしてしまい、
浅い場所では瞬く間に水温が下がってしまいます。
魚は変温動物なので、
こうした水温の不安定な状況を嫌います。
ですが深場の底の水は外気に触れていないので、
外気に冷やされることはありません。
よって深場の水は水温が安定する傾向にあるのです。
だから普段のマゴチは水温の安定する深場にいると考えていいでしょう。
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じゃあ深場を狙ったら釣れるってことでしょうか?
残念ながら大事なことを見落としています。
確かに深場の方がマゴチのストックが多いかもしれませんが…
深場にはルアーを追ってくれない低活性のマゴチが多いのが現実です。
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それはなぜ?
深場はベイトを追い込みにくいから
狩り場として適していないためです。
深場は空間が広くて、
マゴチがベイトを追いかけても、
ベイトを追い込む壁がありません。
せっかくベイトを追いかけたのに逃げられるようでは、
エネルギーを無駄使いするだけになってしまいます。
冬の厳しい環境を生き残るためには、
できるだけ省エネでエサを捕食する必要があるため、
マゴチは狩りのときには深場を選ばないのです。
狩り(食事)の時間は浅場で過ごす
こちらも私の研究に基づく持論ですが、
冬のマゴチは普段を深場で過ごしたあと、
時合がくると近隣の浅場に出向いて、
狩りを行うのではないか?
と考えています。
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なぜ浅場にくるのですか?
浅場の方がベイトを追い込みやすいからです。
水深が1.5mほどの場所だと、
マゴチがワンダッシュするだけでベイトを捕まえることができます。
ベイトはマゴチに追いかけられても、
水面よりも上に逃げることができないので、
あっけなく捕食されてしまうのです。
水面はマゴチがベイトを追い込むのに適していて、
その水面がすぐ近くにある浅場の方が、
狩りの場所として適しているのです。
たしかに浅場の水は外気に冷やされやすく、
住む環境としては適していませんが、
狩りをするための環境としては理にかなっているのです。
だからマゴチは都合のいいとき(狩りのとき)だけ、
浅場に出向いて手堅くエサを捕食していくんだと考えています。
実際に深場に隣接する浅場で釣りをすると、
毎回の釣行でアタリが出ています。
地形調査を綿密に行ったうえで
ぜひ試してみてください!
ポイントの底質が岩場・泥地であること
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なぜ岩場と泥地がいいのですか?
マゴチのベイトとなる甲殻類が居つきやすいからです。
岩場や泥地はエビ・カニなどの甲殻類の住処として適しており、
常にベイトのストック量が豊富だからです。
こうした場所ではベイトを探し回らなくても、
すぐに見つけて捕食することができます。
なので冬のマゴチは狩りの場所として、
甲殻類が豊富な岩場や泥地を選ぶのだと考えています。
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小魚はいなくていいのですか?
必ずしも小魚がいる必要はありません。
前章でも述べましたが、
冬のマゴチは冬を越すために省エネで狩りをしたがります。
小魚は甲殻類よりも泳力が優れているため、
捕まえるのにけっこうなエネルギーが必要です。
下手をすると追いかけるだけで、
逃げられる可能性もあります。
だからできるだけイージーに
手堅く狩りを成功させたいと思っているマゴチは、
泳力の弱い甲殻類を優先して捕食するのではないか?
と考えています。
それに小魚の場合は回遊性のある魚もいます。
エサの捕食を小魚の回遊任せにしておくと、
「小魚の回遊がないので本日は食事抜きです」
なんて事態に陥ることもあります。
それに対して甲殻類は移動能力が乏しいので
特定の場所に居着くことになります。
そうした甲殻類の住処をいちど見つけてしまえば、
長期間食事に困ることがないのです。
汽水域(河口)であること (絶対ではない)
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汽水域がいいのはなぜですか?
栄養が豊富でベイトが集まりやすいからです。
河川が運んでくる土砂には栄養分が含まれていて、
その栄養分があると植物プランクトンが増殖しやすいです。
そして河川には植物プランクトンを求めて
動物プランクトンが集まり、
エサとなる動物プランクトンを目当てに、
小魚や甲殻類などが集まりやすいのです。
こうした理由から、
河口には年間を通して、
マゴチのエサとなる小魚や甲殻類が滞在しています。
よって汽水域を選ぶことにメリットがあります。
ただし冬の冷たい雨のあとは、
河川全体の水温が下がって活性が低くなるので、
前日の天候などに配慮しながら釣行日を選びましょう。
狙い方やオススメのルアー・リグ
先ほどの章では、
甲殻類のストックが多い、
岩礁・泥地がある浅場で、
マゴチがよく釣れると述べました。
甲殻類が多いフィールドを狙うことになるので、
甲殻類をイメージしたルアーや
アクションを心がけることが課題となります。
具体的に言うと、
①3インチ程度のクロー系・カーリーテール系のワーム
②ピンテールワームのダートアクション
③10gまでのメタルバイブやメタルジグ
この3点です。
ひとつだけ例外を示しておくと…
④120mmまでのフローティングミノー(ミノークランキング)
こちらについてはのちほど説明します。
①クロー系・カーリーテール系のワーム
先ほども申し上げたとおり、
冬でも高活性のマゴチを狙うためには、
底が岩場や泥地の浅場を狙います。
そこには甲殻類のストックが多いため、
基本的にはシルエットやアクションを通じて、
「ここに甲殻類がいるぞ~」
というアピールをしてやることが肝心です。
そこでまずは甲殻類に似たシルエットのワームを使います。
たとえばザリガニなどをイメージしたクロー系のワーム
カニのハサミに似たカーリーテールのワームを使います。
オススメのワームと使い分けはこんな感じです。
★クロー系ワーム
クレイジーフラッパーは、
ザリガニのハサミをイメージしたテールで
強い波動を発生させてアピールします。
かなり集魚力が高くて実績豊富です。
ただし波動が強くて見切られることもあるので、
そんな場合はハリーシュリンプを使っています。
ハリーシュリンプは柔らかい素材と細い手足が特徴的
泳がせたときの波動が弱く、
ナチュラルな誘いをすることができます。
よって、クレイジーフラッパーなどの強い波動のルアーに
警戒してしまったターゲットにも口を使わせることができます。
★カーリーテールのワーム
カーリーテールはテールが大きいので、
マズメ時・曇り・濁りがあるときなどに使用します。
水中でルアーが目立ちにくい環境のときにも、
大きいシルエットで存在感を示してくれます。
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リグはどうしたらいいでしょうか?
岩場が多いエリアをズル引きで攻めることになるので、
根がかりに強い直リグがオススメです。
作り方としてはナス型オモリ・オフセットフック・スナップ・ワームがあればいいです。
作り方や誘い方などは、
こちらの動画で解説しています。
動画内で使用している仕掛けのアイテムのリンクも
一応貼っておきます。
ちなみに動画内では、
26.5gの比較的重いシンカーを使っていますが、
本来は14g程度で大丈夫です。
私のポイントは
ブレイクライン(水深が変化して魚がつきやすい場所)が遠く、
大遠投する必要があるため、
あえて重いシンカーを使っています。
でもシンカーが大きくて重いほど、
根がかりのリスクは高くなるので
すべての人におすすめできるわけではありません。
②ピンテールワームのダートアクション
活性が低くて口を使ってくれない場合は、
ダートアクションが有効です。
ダートアクションを通じて
マゴチのリアクションバイトを狙うといいでしょう。
このダートアクションはピョンピョンと飛び回るエビや、
弱ってパニックになった小魚に見えるようです。
基本的には
ダートアクションをしやすいピンテールワーム
ダートアクションに特化したジグヘッドリグを使います。
冬のマゴチは低水温で消化機能が低下しているため、
ワームのサイズは3インチまでの小型のものの方がよいでしょう。
水深がかなり浅い場所で使うので、
ジグヘッドの重さは5~7gが理想的です。
根がかりが多いエリアで使用するため、
ロストすることも想定して、
私はコスパのいいワームとジグヘッドを使っています。
一応ご紹介しておきますので、
ご参考になれば幸いです。
★ワーム
ドリームアップのDD8は、
ダートアクション用に設計されたワームです。
ダート時だけでなくフォール時にも、
テールが微振動するように設計されているので、
フォール時にも魚のバイトを引き出すことができます。
ピンテールワームは水の抵抗が小さく、
大きくダートするので、
もう少し細かいダートをさせたいときは、
ピンテールよりも水の抵抗の大きい、
クロー系ワームを使うのもありです。
クロー系ワームを跳ねさせたら、
もはやただのリアルなエビです(笑)
★ジグヘッド
ジグヘッドは「ムゲンヘッドロングシャンク」を使用しています。
ヘッド形状がダートアクションに適していて、
ワームをきびきびアクションさせてくれます。
なおかつ安い(1個60円ぐらいの計算)ので、
根がかりが多発するエリアで使用しても、
ロストしたときの喪失感は小さいです。
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アングラーのメンタルヘルスも守ってくれますね(笑)
③10gまでのメタルバイブやメタルジグ
活性が低くて口を使ってくれない場合は、
メタルバイブやメタルジグをリフト&フォールさせて、
不規則なフラッシングで誘うのも効果的です。
こちらも、
跳ね回るエビやカニに見えるようです。
浅場で使用するため、
ルアーウェイトは10g未満が望ましいかと思います。
根がかりしにくいように配慮されたルアーも発売されているので、
私が愛用しているルアーを2つだけ紹介しておきます。
チヌブレード ブラックポーギーはチニング用のメタルバイブです。
重心は前にあるので、
真っ先に底につくのはルアーの頭部です。
テールのフックは着底しないので、
根がかりが少ないです。
フックも上向きのダブルフック仕様になっているので、
底の岩をひっかけにくいようになっています。
ナッゾジグはライトゲームの第一人者
加来匠さんがプロデュースした万能ブレードジグです
何でも釣れるし根がかり回避性能は抜群のルアーです。
重心は頭部にあるため、
真っ先に底につくのはルアーの頭部です。
テール部分にシングルフックが2本ついていますが、
着底するときはブレードがフックの下敷きになるように設計されているので、
フックが根をひっかけてしまうことを予防できます。
だから磯場でも根がかりせずにタイトに攻めることが可能になります。
④120mmまでのフローティングミノー(ミノークランキング)
冬のマゴチ釣りの狙い目となる、
岩礁と泥地の混じった浅場には、
そこに住む甲殻類を狙ったマゴチが潜んでいます。
そういった場所にはたまに
回遊してきた小魚が通ることもあるので、
あえて小魚を模したルアーを通してやるのもありです。
しかし岩礁では根がかりが多いのが現実なので、
浅場でも根がかりしにくいフローティングミノーを使用し、
デッドスローでただ巻きするのが有効です。
岩礁にひっかけてしまわないように、
ロッドはめいいっぱい立てて、
ミノーをできるだけ浅いレンジで泳がせていきます。
たまにミノーのリップが岩礁に触れてしまうときがありますが、
そのときはリールの回転を止めます。
するとフローティングミノーは、
動きを止めると浮き上がるので、
リップが岩に引っかかったとしても、
ミノー自体が浮き上がってくれて、
根がかりを回避することができます。
これをミノークランキングと言います。
元々はバス釣りの手法なのですが、
元ブルーブルーのテスターの宮本欣也さんが、
フラットフィッシュ狙いに応用して、
フラットフィッシュのミノークランキングが確立されたようです。
ミノークランキングには、
この2つを主に使っています。
ルアーロストの危険があるので、
DUELのシャローランナーは安価でいいですね。
潜航レンジは10~60センチなので、
上に突き出た岩があったとしても
なんとかかわすことができます。
少しスリリングな釣りですが、
冬場に一人勝ちするためにいいかもしれません!
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