「ポッパーで活性が上がる」トッププラグが青物に与える効果を分析する

技術解説

青物を狙っていて

こんな経験はありませんか?

 

 

「ポッパーを投げたら魚がボイルした」

 

トッパーの人が釣り場にいて

「この人の前にやたら魚が集まるな」とか

 

 

実はわたくし、2024年のシーズンには

水面で食わせるのを美徳として

ほぼトップ縛りで青物を狙っていました(笑)

 

 

その過程でけっこう不思議な体験を

たくさんさせていただきました

 

 

ベタ凪の海にポップクイーンを投げたら

ナブラが止まらなくなるとか

↓動画でも公開済

 

 

冬のサーフでポッパーを投げ続けたら

自分の目の前の150mほど沖「だけ」ボイルしたとか

(単発×2回で釣れませんでしたが)

 

 

誰も釣れない沖堤防で

自分の周辺ばっかりシイラがジャンプする

そして釣り仲間にシイラを寝取られたw

などなど

 

 

最終的には釣れなくて

ボツ企画になっているのも多いですが

動画ではUPしていない不思議な瞬間が

実はたくさんあったんですね

 

 

他にも挙げるとキリがないし

いつでも完璧にできるわけではないし

まだ研究中なので

すべて正しいかわかりませんが

 

 

横並びの何の変化もない釣り場で

自分の目の前に魚を集める

というのはおそらく理論上可能です

 

 

「いつでもうまくいく」

「寄せた魚をいつでも釣れる」

というわけではありませんが

 

 

魚を寄せる禁断の理論

現段階でわかっていることだけ

かいつまんでお伝えしていくことにします

 

 

ポッパーで仲間のボイル音を偽装する

 

ポッパーの音は魚のボイル音を演出できる

 

青物はポッパーの音を

仲間のボイル音と勘違いして

競い合うかのように

群れの他の魚もボイルし始める

 

 

本当はそこに魚はいなかったけど

ポッパーの音を聞いて

仲間のボイル音と勘違いして魚が寄ってくる

 

 

これはいろんなメディアでささやかれていて

常識になりつつあるかもしれません

 

 

でも、ポッパーの音といっても

使うポッパーによって異なるし

 

 

魚の活性が上がるポッパーは

現場の魚の群れのサイズによって異なります

 

 

この情報化社会において

いろんな動画や記事がUPされていますが

その辺まで詳しく解説した媒体は

あまり見たことがないので

 

 

自分が現場から得た知識を公開しても

別に減るものでもないし

この記事で具体的に解説することにします

 

 

デカい青物には重低音が効く

 

現場にいる青物のサイズが60cm以上の場合

私はビームポッパー130Fで活性を上げています

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さらにデカいやつがいるのなら

バレットブルなどの超重低音のヤツで(笑)

 

 

↓一種の成功例でもあるのでよかったら↓

 

ビームポッパーの音は

ドフっとした重低音サウンドです

 

 

青物のサイズが大きいほど

口のサイズも大きく

吸い込みも強くすることができるので

ボイル音は重低音で大きめの音になりがち

 

 

だから60cm以上の個体が放つボイル音に

ビームポッパーの音が類似していたのか

この動画の舞台となっている日は

ビームポッパーを入れた途端にボイルが…

といった感じになりました

 

※注

地域によって魚のサイズ感は異なりますが

60cm級は大阪湾では大きめの部類です

地域性を考慮して別途調節してくださいね

 

なお、サイズマウントや地域マウントとかは

別に聞いてないのでサヨナラです

 

 

 

他にも中紀・南紀のサーフでは

少しマニアックなポッパーですが

スプラッシュヘッド140Fを使うと

沖で推定ブリクラスのボイルがあったことも

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あまりに何度も繰り返されるので

この現象って偶然じゃないなと思っています

 

 

小さい青物には軽快な音が効く

現場の青物のサイズが40~50cm級で

小さい個体が中心の場合

私はポップクイーンF130で活性を上げています

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ポップクイーンはポコっとした軽快な音が特徴的

 

 

小さい青物ほど口が小さく

吸い込みも弱いので

ボイル音は小さくなりますから

その音に合わせてやる感じでイメ―ジしています

 

 

特に秋シーズンだと

40~50cm級の数が多くなるので

小型青物の捕食音を模倣して

ポップクイーンで活性を上げるのは非常に効果的です!

 

 

↓ポップクイーンで人工ナブラを起こした成功例

 

 

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二次反応を楽しむ

少しステップアップします

 

たとえば60cm級の青物にスイッチを入れて

60cm級の個体がちらほらボイルし始めるとします

 

 

そのあとに突然

えげつない特大ボイルが

単発で起こることがあります

 

 

この特大ボイルは

おそらく群れのボスによるもの

 

 

とりあえず周りの個体よりも

1まわりも2まわりもデカいようなボスがいて

 

そのボスがキレて

「俺のエサを盗るんじゃねぇ!」

という意志表示なのでしょうか

見せつけるような特大ボイルを起こします

 

 

このような感じで

現場にいる多数派の活性が上がったあと

群れのボスが感情的になるという

二次反応が起こったり

 

 

40~50cm級の青物の活性を上げると

サゴシ・サワラが負けじとライズし始める

という二次反応が起こったり

 

 

その場の魚全体の活性が上がる

ストーリーを視野に入れて

いろんなポッパ―で反応を試してみるのも

この釣りの楽しみ方でもあります

 

 

ダイペンで小魚の群れのV字波紋を偽装する

ポッパーと並んで

青物用トップウォーターの双璧をなすのが

ラピードなどのダイビングペンシル

 

 

ダイビングペンシルによる集魚効果って

ポッパーほど派手に出ないので

少しわかりにくいのですが

実は隠れた効果があります

 

 

それが「思わせぶり効果」です

 

たとえそこにベイトがいなくても

エサを探して回遊してきた個体に

そこにベイトの群れがいると思わせる

という一見わかりにくい効果ですね

 

 

ダイビングペンシルは

水面~水面直下をなぞりながら

V字波紋を立てながら泳ぎます

 

それも、強い波動を出しながらね

 

 

これがベイトの群れの出す

V字波紋に感じるのでしょうか?

側線を使って遠くから波紋を感知して

青物が寄ってきます

 

 

たとえば私のお気に入り

ラピードF130はブリブリ泳ぐので

7~10cm級のイワシの集合体を演出できたり…

 

 

同じくよく使うララペン125Fは

微細な波動でシラスの集合体を演出したり

 

 

たとえそこにベイトがいなくても

「何かがいる!」と思わせることができる

という隠れた効果があるんです

 

 

対象とする小魚のサイズによって

理想的なダイペンの波動は異なりますが

 

やけに魚が集まるダイペンが

その日によって存在するはずなので

研究すると面白いかもしれません

 

 

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魚が寄る=そのルアーを食うというわけではない

さて、ここからは

トップで魚を寄せたあとの注意点です

 

 

ポッパーは青物のボイル音を演出し

ダイペンは「小魚がそこにいる」と思わせる

と言いましたが

 

 

活性が上がった魚に対して

そのままポッパーを投げても

食わないこともあるし

 

 

ベイトがいるかもしれないと

野次馬感覚で集まった青物に

そのままダイペンを投げても

食わないこともあります

※もちろん食うこともあります

 

 

この場合は

あくまでトップは集魚剤であって

食わせのルアーではない

情を捨てて割り切ることも大切

 

 

たとえばポップクイーンF130で

40cm級の青物の活性が上がったけれど

 

ポップクイーンではサイズも大きく

ポッパーのアピール力では食わない

というときに

 

 

食わせに特化した

ララペン125Fを投げたら

青物がアタックしてくることがあったり

 

それでも乗らないなら

ジグで水面直下を誘ったら

普通に釣れたりとか

 

 

こんな感じで

活性を上げたあとの食わせのアイテムまで

考慮に入れてゲームを組み立てるのが大切です

 

 

トップで活性が上がるのは確かなのですが

集魚剤のようなものだと割り切って

他のルアーとの合わせ技一本

という感じで獲る判断力

 

このゲームでは求められてくるわけですね

 

 

そのギリギリの読み合いを楽しむ

というのも釣りの醍醐味ですね!

 

 

トップで魚を寄せられるタイミング

 

「いちばん大事な注意点」を話しておきます

 

トップは魚を寄せるけど

投げるタイミングが悪ければ

魚を散らすこともある

 

ということを頭に入れておかなければなりません

 

 

トップウォータープラグはアピール力が強く

ずっと投げていると

その場にいる小魚は驚いてしまいます

 

 

ポッパーなんかは顕著で

さすがに闇雲にボイル音を演出したら

その場の小魚は散ってしまいます

 

 

だから「タイミングをおさえて投げる」

という心構えが必要になります

 

 

で、そのタイミングなのですが

基本的に現場を見て判断します

 

 

たとえばそれまで凪だったのに

現場の潮がヨレ始めたり

潮目が出始めたり

流れ始めたり…etc

 

 

いかにも「釣れそーーー!!」と思うタイミング

「ボイル出そう!」というタイミング

 

 

何かしらの潮の変化が生じたときに

ポッパーでボイル音を演出してやるとOKです

 

 

潮と気圧でタイミングを予測

他にも、潮見表と予報を照らし合わせて

潮の変化が生じるタイミングを

あらかじめ予測する方法もあります

 

 

使うのはWindyとタイドグラフ

これで気圧と潮の関係性を見ます

 

 

あとで気圧の見方は言いますが

気圧の平常値は1013hPaで

それより高ければ高気圧

低ければ低気圧です

 

 

仮に1027hPaの日がある場合は

ゴリゴリの高気圧というわけですね

 

 

で、高気圧のときは下げ潮と相性がよく

逆に上げ潮があまり動かなくなります

 

 

気圧が高いということは

空に空気がパンパンに詰まっている状態で

パンパンに詰まった空気が

海面を圧迫してしまいます

 

 

この状態だと海面がおさえつけられて

上げ潮で潮位が上がっていかなくなるんですね

 

 

でも逆に下げ潮のときは

気圧で海面がおさえつけられている分

潮位が下がろうとする力に対して

気圧の圧迫というアシストがかかるので

下げ潮が強く働くようになります

 

 

ちなみにこんなこともあります

1025~1030hPaといった

かなり気圧が高い日だと

 

 

上げ8分ぐらいまでは全く潮が動かず

上げ潮9分ぐらいの段階で

上げ潮の動きが完全に止まり

すぐに下げ潮の流れが効き始める

というケースがあります

 

 

だから潮見表でいう

上げ9分の時間なのに

急に潮がヨレはじめて…

なんてことがけっこうあるんです

 

 

で、その時間を迎えたら

ポッパーを投げて活性を上げちゃう

というわけですね

 

 

逆に1005hPaなど、

気圧が低い日は上げ潮と相性がよく

逆に下げ潮があまり動きません

 

 

気圧が低いということは

空気がパンパンに詰まってない

ということになるので

空気が海面を圧迫する力が弱くなります

 

 

ということは

海面は上昇しやすく

上げ潮の流れがよく効くわけですね

 

で、気圧が低いときは

上げ潮がよく効き始めたタイミングに

ポッパーで活性を上げてやる

 

 

そこから人工ナブラが開幕!

ってことがあります(笑)

 

ちなみに気圧って

どうやって確認するんですか?

 

潮汐は潮見表で簡単に見れるのですが

気圧はWindyで見ます

 

 

やり方はカンタン

ご自身の釣り場の位置をタップして

天気予報を表示します

(写真の場所は仮です)

 

次に、画面下中央の「ベーシック」

と書かれている場所をタップして

モードを切り替えます

 

 

そしてモードを「Meteog.」

と書いているものに変更すると

気圧のグラフが表示されます

 

 

写真では1015と書いているので

この場合は1013よりも少し高いので

高気圧寄りの数字ですね

 

 

ざっとこんな感じです

 

 

まとめ

トップウォータープラグは

スレた魚を騙し切ることもできるし

 

魚の活性を上げたり

魚を集めたり

いろんな使い方ができる面白いルアー

 

 

釣りをもっと楽しくしてくれるアイテムです

 

 

記事全体をまとめると…

 

①ポッパーでボイル音を偽装

重低音のポッパーは大型の活性を

ポコっとした音のポッパーは

小型の活性を上げる

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②二次反応も視野に

小型の活性が上がったのを見て

大型個体やサワラがボイルする

二次反応も期待できる

 

 

③ダイペンでベイトの群れを演出

ダイペンが出すV字波紋は

小魚の群れの存在を演出できる

波動の強さによって

演出したいベイトサイズは異なる

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④トップはあくまで集魚剤

食わせのルアーを

別途用意する必要があるときもある

 

 

⑤魚が散らないように注意

潮と気圧をみて

相性のいいタイミングには

いい潮が流れる

 

トップで活性を上げるのは

そのタイミングに絞るのが大事

 

 

ざっとこんな感じでした

 

 

新しいことがわかれば

記事を随時更新していこうと思います

 

最後までお読みいただきありがとうございました

 

 

 

 

 

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