【青物釣行録】青物の活性が上がるXデーと釣れる場所選びの方程式

技術解説

この記事からわかること

青物の活性はいつ上がるんだろう?

どこで釣れるんだろう?

 

 

その見極めはもはや「運ゲー」に等しいです

 

 

でも魚の心理を予測して

青物の活性が上がるXデーと

魚が釣れる場所を予測できたら

 

 

狙いがハマった気持ちいい釣りができそうです

 

 

今回の記事では

自分の釣行記録に基づいて

 

 

・青物の活性が上がるXデーの予測

・Xデーに釣れる場所はどこなのか?

 

 

という2点をデータとして採取し

実証結果を発表していこうと思います

 

 

偶然気づいたことがデータ収集のきっかけに

2023年5月

大阪湾の青物の春シーズンが到来

 

 

少しでも釣りの練習をできるようにと

ホームグラウンドの南大阪のとある人工島に通いまくりました

 

 

毎日早起きするのは疲れるので

「あー、今日は休むか。明日行こう。」

と思った日に限って…

 

 

「人工島で青物爆釣!」

みたいな釣果情報が上がるわけですよ(笑)

 

 

中には自分で爆釣日を先読みできたときもありますが

全くマークしていなかった日に

青物が爆釣するわけなんです

 

 

そして次の日に釣りに行くものの

全員がボウズをくらうという展開に

 

 

「魚はどこ行ったんや…」

 

 

その精神的ショックはたまったもんじゃありません

 

 

でも、その悔しさのおかげで

「活性が上がる日の共通点を見つけてデータをとろう」

という考えが浮かびました

 

 

そのデータ収集の記録を

できるだけわかりやすくまとめてご紹介していこうと思います

 

 

☆内容はこんな感じ

①仮説:嵐の2~3日前に沖の魚の活性が上がる?

②仮説:嵐の前日は「安全圏への移動日」?

③検証手順

④実釣を通じて検証した記録

 

では行きます!

 

 

①嵐の2~3日前に沖の魚の活性が上がる?

2023年の春シーズン

ホームグラウンドで活性が上がる日のデータをとると

ちょっとした共通点が見えてきました

 

 

「海が荒れる2~3日前、沖向きのポイントで急に活性が上がる」

こういった感じでした

 

 

その理由を自分なりに考えてみました

 

 

魚は自然界で生き残るため

ある程度天候を予測することができている

という前提でのお話となるのですが

 

 

まずベイトとなる小魚は

嵐がくる前に安全な場所に退避しようとします

たとえば「湾内」や「沖の深場」などですね。

 

 

海が荒れる前の急激な気圧の変化

それにともなう水圧の変化など

魚は小さな環境の変化を感じとり

海が荒れる前に安全圏に避難するのではないかと考えています

 

 

となると避難移動)をするために

エネルギー補給が必要となります

 

 

もちろん小魚が移動するということは

青物も小魚を追って移動しなければ

エサが手に入らなくなるということです

 

 

だから青物たちも

「小魚が移動しようとしている」

「エサ場がかわりそうだ」

ということを敏感に察知し

次のエサ場への移動のために

エネルギー補給を行うようになります

 

 

こうした理由から

嵐の2日前くらいに

小魚と青物が沖向きのポイントでエネルギー補給を行い

嵐の前日に湾内などに移動する

 

 

という流れができているのではないか?

と考えたわけです。

 

 

 

②嵐の前日は安全圏への移動日?

せっかくなので

私はもう1つの仮説を検証しようと考えました

 

 

嵐の前日にベイトが安全圏に移動するならば

嵐の前日に沖向きのポイントと安全な湾内の中間地点に行けば

移動中のベイトに出会えるのではないか?

 

という仮説です

 

 

ベイトが移動中ということは

青物もそのベイトを追ってくるはず

だから青物も釣れちゃうだろうっていう算段です

 

 

 

③検証手順

嵐の3日前から前日にかけて調査を開始しました

 

 

内訳はこんな感じです

嵐の3日前と2日前に沖向きのポイント

嵐の前日は湾内と沖向きポイントをつなぐ中間地点

 

 

それぞれのポイントで

ベイトの量青物の活性を見ていこうと考えました

 

 

時間はどちらも朝マズメのみです

さすがに平日に一日中釣りをできる身分ではありませんからね

 

 

④実釣を通じて検証した記録

嵐の3日前 沖向きのポイント調査

嵐の3日前の朝マズメ

朝イチの日がのぼった瞬間は

あまり青物の存在感はありませんでしたが

 

 

5時頃になってすさまじい事態に…

イワシが表層で大量に見え始め

メーター級のサワラがジャンプしているのが見えました

 

 

そして5時半ころからラッシュに突入

周囲で次々に竿が曲がり始め、

6時前に自分にもヒット!

 

 

 

77cmのメジロでした!

 

 

ヒットパターンは

モンスターショット95S(40g)の

表層でのワンピッチジャークでした

 

 

釣れたエリアは限定されていますが

自分の周りの方々は

8割くらいの確率でヒットしていました…

 

嵐の3日前、抜群の高活性でした

移動の前のバカ食いというやつでしょうな

 

 

※こちらの釣行記録は別の記事に記載しています

【青物実釣解説】堤防でのモンスターショットの出しどころ・使い方

 

 

動画版はコチラです

 

 

嵐の2日前 沖向きのポイント調査

この日は自分のエントリーしたポイントには

ベイトが大量にいましたが

青物の釣果は厳しかったです…

 

 

調査している釣り場はかなり広い場所で

自分がエントリーしたポイントよりも

少し南のエリアでは爆釣だった模様です

 

 

自分のエリアが残念な感じでしたが

エリアこそ微妙に違えど

ベイト量も多く青物の活性も高いと言える日だったと思います

 

 

嵐の前日 沖と湾内の中間地点

嵐の前日の朝

沖と湾内をむすぶ中間地点で釣りをしました

 

 

この日の釣行内容は

少し詳しく解説していきます

 

 

動画版の方がイメージが浮かびやすいという人はコチラへ

 

 

 

朝イチから水面にベイトが大量にいそうな雰囲気

そして手前のブレイクラインでは

イワシがシーバスや青物に追われて

打ちあがるという状態…

 

 

ルアーが届かない150mほど先や

手前のブレイクラインでボイルが散見できます

 

ベイトが大量で

フィッシュイーターも高活性!

完全に予測が当たった!

 

 

とか思いながら釣りをしているのですが

肝心の青物のアタリがありません(笑)

 

 

本物のベイトがおおすぎて

逆にルアーを食わせにくい状況だったんですw

 

 

遠くのボイルに

ジグやシンペンを撃ち込んでも届かず

 

 

ブレイクライン近くでのボイルに

いろんなルアーを入れても食わず…

 

 

速く動いているルアーなんかより

弱って食いやすいベイトを食う方が

手っ取り早いんでしょうね

 

 

自分も周りもお手上げ状態

そのまま7時を過ぎてしまいました

 

 

でも諦めませんでした

少し考えたのちに出した結論がコチラ

 

 

①狙いは手前のブレイクラインのみに絞ろう

ルアーをゆっくり巻いて、弱ったベイトを演出しよう

 

 

「遅いルアーは青物に見切られる」

と言われるけれども

 

 

これだけベイトが多い状況では

簡単にエサが食えるだろうから

速いルアーを追いかけるのに

わざわざエネルギーを使いたくないはず

 

 

もっと手頃に食える本物の魚が

その辺にゴロゴロいるわけですからね

 

 

じゃあゆっくり誘ってやって

簡単に食えるベイトに

ルアーをまぎれさせてやろうという算段です

 

 

 

選んだのはサスケ120烈波

ゆっくり巻いてやると

ローリング主体で弱ったベイトを演出することができます

速く巻くと

ウォブリングが混じって水をかき回してくれます

 

 

このルアーを手前のブレイクライン沿いに投入して

いろんなパターンで誘ってみよう

って思ったわけです

 

 

フローティングミノーなら

ゆっくり巻いてもしっかりアクションするし

 

 

手前のブレイクラインにスタックしそうになっても

止めたら浮き上がるから平気です

 

 

こうした理由で

フローティングミノーを選択しました

 

 

カラーはメッキイワシ

明滅でアピールしてくれるカラーです

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ロッドの角度を変えながらレンジを調整し

適切な巻き速度

適切なアクションパターンをさがしていきます

 

 

そしてロッドを立てて

ストップ&ゴーで誘っていたときでした

 

 

ゴンッ

 

強烈なバイトが発生して

何かがヒットしました

 

 

首をよく振ったのち

上がってきたのは64センチのシーバス!

 

 

とりあえずルアーを食わせることはできました

でも狙いは青物

同じルアーでいろんなパターンを模索します

 

 

ちょいちょい手前のブレイクラインで

イワシが水面に追われているのを確認できたので

 

 

水面がモワっとなる直後を見計らい

ルアーを投げます

 

 

そして青物狙いではゆっくりの部類にあたる

1秒間にハンドル1回転くらいのスピードで

5回巻いてストップ

これを繰り返していたときでした

 

 

ルアーが突き上げられて

糸のテンションがゆるみます

 

 

その違和感をすぐに感じてアワセを入れました

そしたらまぁ…

 

 

ギュィィィィィィィィィン!

ってめっちゃドラグが出るわけですよ(笑)

 

 

これ絶対シーバスと違いますやん!!(‘Д’)

 

 

かれこれ10分近く攻防が続いたのち

上がってきたのは82センチのブリでした!

 

 

サスケ烈波のフックは激曲がり(笑)

なんとか持ちこたえてくれました!

 

 

血抜きを済ませてから

興奮冷めやらぬまま

ルアーのカラーだけ変えて

同じパターンで誘いました

 

 

選んだカラーはピンク&ピンク

腹と背中に濃いピンク色が塗られたカラーです

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そして5投目のことでした

ブリと同じようなアタリがあり

すかさずフッキング

 

 

そしたらまた

ギュィィィィィィィィン!

って制御不能のランが始まるわけです(笑)

 

 

これは確実にブリだわ

そしてさっきよりデカい…

 

 

でも右の石垣の方に走られてしまい

無理やり引きはがそうとポンピングしようとした瞬間…

 

フワッ

と軽くなりました

 

 

はい、バレました…

あとでフックを見てみると

スプリットリングが破壊されていました…

 

 

これはキャッチしたかったな…

と悔しい想いを半分胸に

この日は帰宅しました

 

 

次の日はさすがに荒れていたので

釣りはお休みにしました

 

 

ですから魚の位置データをとることはできませんでしたが

今回の調査で重要な情報を得られました

 

 

まとめるとこんな感じです

 

 

①嵐の2~3日前に活性が上昇

ベイトの移動に備えて青物も移動

→沖向きのポイントで移動のためのエネルギーを蓄え始める

 

 

②嵐の前日はベイトを追って安全な湾内へ

湾内への移動経路の途中でベイトを積極的に捕食する青物に出会えた

 

 

このデータを収集できたあと

大阪湾の青物の春シーズンは終わりを告げました(笑)

だから追加のデータをとることはできていません

 

 

でもまだまだ秋シーズンがあります

 

秋も引き続き

今回のデータの再現性を試していこうと思っております!

 

 

最後までお読みいただき

ありがとうございました

 

 

 

 

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