サーフでの釣りをやってみよう
サーフではミノーが一般的らしいけど…
と思いつつも
初めはどのルアーを選べばいいかわからない
と思う人は多いでしょう
しかもミノーは高いから
「買って失敗した」なんてことは
お小遣いアングラーにとっては許されない事態…
堤防や漁港での釣りに慣れてから
サーフでの釣りにチャレンジする人は
こんなことも多いはず
あれ、堤防用のミノーを使うと
底を擦っちゃうぞ…?
ってなってしまう
あ、ちなみに私もなりました(笑)
それからいろいろ勉強して
今に至るというわけです
というわけで今回は
サーフでフラットフィッシュや青物を狙う際の
ミノーの選び方とおすすめのミノーを
ご紹介していこうと思います
★記事の内容
【選び方①】おすすめのミノーはフィールドによって異なる
【選び方②】魚の活性に応じて潜航レンジを使い分ける
【選び方③】沈み根が多い場所ならフローティングミノー
【選び方④】流れを把握したいならリップレスミノー
潜航レンジ別 オススメミノー
主に初心者向けに執筆しているので
わかっているところは飛ばしながら
知りたいことに応じてお読みください
【選び方①】おすすめミノーはフィールドによって異なる
具体的におすすめのミノーを列挙する前に…
まず大前提になりますが
おすすめのミノーはフィールドによって異なる
ということを申し上げておきます
なぜならフィールドによって
・水深
・流れや波の強さ
・沈み根の多さ
などなど様々な点で異なるからです
なかでも水深はとても重要です
たとえば遠浅で水深1mもないようなサーフで
潜航レンジ150cmのミノーを使えば
もちろん底を擦ってしまいます
だから遠浅の水深1m程度のフィールドでは
潜航レンジの浅い「シャローランナー」
と呼ばれる類のミノーを中心に使いつつ
底ベッタリの渋い個体にアプローチするために
ギリギリ底を擦らない程度の
潜航レンジ80~90cm程度のミノーを使う
という形になります
じゃあこれが「急深なサーフ」だとどうでしょうか?
たとえばこんなサーフがあります
波打ち際の水深が1m程度
そこから少しずつ水深が深くなっていき
30m沖で急に深くなって水深10mとなる
こうしたサーフの場合は
波打ち際を中心に狙うなら
遠浅サーフと同じようなミノーを選択すればいいのですが
沖にいくほど深くなっているので
深い場所でも攻められるような
潜航レンジが深い「ミッドダイバー」
と呼ばれる類のミノーが必要になります
潜航レンジでいうと
120~180cm程度になりますね。
ただしあまり潜りすぎると
手前の浅い波打ち際で底を擦ってしまうので
竿先を上げると潜航深度が浅くなるものがおすすめだったりします
水深以外にも波の高さによる使い分けも重要です
たとえば潜航レンジ20cmのミノーを
波が高い日に使ってしまうと
もちろん表層の波にのまれてしまい
ミノーが正しく動きません
そんな場合はルアーの水噛みがよくて
波があってもちゃんと潜ってくれるミノーが必要になります
【選び方②】魚の活性に応じて潜航レンジを使い分ける
さて、水深や波の話は置いておいて…
ルアーフィッシングで相手をするのは魚です
だから「魚の活性の高さ」を軸にして
ミノー選びについて書いていきます
基本的な法則から言っておくと
魚の活性が高いときは表層付近を
活性が低いときは底付近をゆっくり狙うのが定石です
活性が高いときは
水面に小魚を追い詰めるために
青物やヒラメなどは平気で水面付近まで
ルアーを追いかけてきます
それに対して活性の低いときは
できるだけ動かずにエサをとりたい
と思っているもの
底の沈み根など、
隠れたり寄りかかったりすることができる場所に待機して
自分の居住圏の近くをとおるエサを待ち伏せするようになります
そうなると、
底付近をゆっくり攻めることができて
活性の低い魚の近くを攻められるような
レンジの深いミノーを使う必要が出てくるわけです
だから「フィールドに応じて」ですが
・潜航レンジ0~30cmのミノー
・潜航レンジ40~60cmのミノー
・潜航レンジ70~90cmのミノー
・潜航レンジ1m超のミノー
このように大まかに区分して
バランスよく持っておく必要があります
そのフィールドの水深がかなり浅ければ
潜航レンジ1m超のミノーが必要ないときもありますけどね!
【選び方③】沈み根が多い場所ならフローティングを選択
ミノーにはフローティング・サスペンド・シンキングの3種類があります
底に岩などの障害物が多い場所なら
フローティングミノーを選ぶのがオススメです
フローティングミノーは
巻かずに放っておくと水に浮くタイプのミノー
たとえば巻いている途中に
岩にゴツゴツ当たって根がかりすることがありますが
フローティングミノーだと
岩に当たったときに巻きを止めると
その場で浮き上がるので
底にある岩を回避することができるのです
じゃあ他のタイプのミノーは必要なくね?
と思う方もいると思いますが
フローティングミノーは
サスペンドタイプやシンキングタイプのものに比べると
自重が軽いので飛距離では負けます
あと、潜航深度が浅いので
ある程度深いところでは
シンキングミノーの方が底付近を攻めやすいときもあります
だから飛距離を求めたいときや
沖の深場を攻めたいときは
フローティング以外のものを使うとよいのです
【選び方④】流れを把握したいならリップレスミノー
サーフ攻略の雑誌などを見ると
ことあるごとに「離岸流が大切」とか
流れが大切だということが書かれています
流れによって底の砂が掘られて
魚がつきやすい地形変化ができますから
そりゃ重要です
でもね、
「離岸流なんてどうやって見つけるんだよ!?」
と思う方も多いはずですよね…(汗)
ただ、離岸流にしぼらず
「何かしらの流れを見つけること」なら
意外と簡単なんです
ルアーの引き抵抗が重いところを見つける
ただそれだけでいいんです
そんな「何かしらの流れ」
を見つけるのに効果的なミノーが
リップレスミノーというわけです
リップレスミノーは
通常のタイプのミノーとは違い
ルアーの前面部分が広くとられています
広い面で水の抵抗を受けるということは
もちろん水流の強弱も手元に伝わってきて
流れがわかりやすいということ
だから流れを把握するために
リップレスミノーが有効だというわけです
潜航レンジ別 おすすめミノー
この章ではレンジ別のオススメミノーをご紹介していきます
あまり多いと迷われると思うので
自身が使っているものの中でも
本当におすすめできるものにしぼってご紹介します
よさそうだと思ったら
ぜひお使いください。
~60cm
DUELのシャローランナーは
潜航レンジ10~60cm
自重21gのミノーです
飛距離も優秀なうえに
水深が浅いポイントでも
底を擦らずに攻めることができます
潜らせようと思えば
竿を寝かしてやると60cmまで潜るので
少しレンジを落としたいときでも
これ1本で幅広く対応してくれます
だから私は浅いサーフでの
パイロットルアーとして使用しています
テロテロ君75Fは潜航レンジ20~60cm
自重12gの小型ミノーです
このミノーのいいところはなんといっても
「抜群の食わせ能力」
「12gに見合わない飛距離」
これに尽きます
サイズ感は小さく
渋い魚でも口を使ってくれますし
「酔っ払いロール」という
左右に蛇行しながら泳ぐアクションがあまりにも魅力的…
これまで私は
シーバス・ヒラメ・チヌなど
様々なターゲットをこのミノーで仕留めてきました
オススメのシチュエーションは
波がない日
晴れて潮が澄んでいる日などで
ルアーが大きすぎると見切られやすいときに有効です
70~90cm
サーフェスウィング147Fは
潜航レンジ60~80cm
自重23gのミノーです
波の高い外洋や爆風の磯など
タフなフィールドで使用することを想定して設計されているので
ミノーの中でも随一の飛距離と
泳ぎの安定感が売りのミノーです
竿先を上げておくと
あまり潜らないので
底をこすることはありません
早巻きしてもアクションが破綻しないので青物にも有効
水面近くの活性の高い魚をとれるだけでなく
スローに巻いてもしっかり泳いでくれて
細身のシルエットで食いやすいので
渋い魚にも有効です
おまけにジャークを入れても
水面を割らずにキレイに動いてくれるので
渋いときにリアクションバイトを引き出せます
こんな感じで言い始めるとキリがありません(笑)
とまあ、使用用途が広くて
万能なところがサーフェスウィング147Fの魅力です
サスケ120烈波は潜航レンジ70~90cm
自重17gのリップレスミノー
飛距離はちょっと微妙ですが
リップレスミノーなので
頭が水流を受けて流れを把握しやすいため
パイロットルアーとして使えます
中速ぐらいで巻くと
バタバタとウォブリングしながら泳ぎ
ゆっくり巻くとヨタヨタと泳ぐので
激しいアクションを好む高活性の魚にも
控え目なアクションを好む低活性の魚にも
どちらにもマッチする変幻自在なルアーです
これ1本で十分といえるほど万能なので
これまでたくさんいい想いをさせてもらいました
※自身の動画で恐縮ですが
石畳のサーフにてサスケ烈波で大物が連発する動画です
1m前後
FJバーティスRは
個人的に万能だと思っているミノーです
スペックとしては
Fなら潜航レンジ50~100cm・20g
Sなら潜航レンジ50~140cm・22g
といった感じです
ぶっ飛びシーバスミノーとして
おなじみのバーティスを
サーフヒラメ仕様にしたのがこのルアーです
飛距離も優秀だし
波が高い日に早巻きしてもアクションが破綻しないので
荒れた日の青物狙いも全然OK
デッドスローで巻くとヨタヨタロールしながら
水深1m前後のレンジを泳ぐので
渋い個体にもめちゃくちゃ有効です
そしてどうしても渋いときは
ジャークキングでスイッチを入れる
という手も使えます
早巻きでもデッドスローでも
ジャークでもなんでもこなすし
いかなる状況でも
メーカーが定めたレンジをキープしてくれるという安定性
こういった理由からぜひおすすめできるミノーです
ヒラメ特化ならFを
飛距離を稼ぎつつ
青物を相手に早巻き特化で攻めたい場合はSを
私はこんな感じで使い分けています
魚道110MDは潜航レンジ最大150cm
自重19gのミッドダイバーです
デッドスローで巻いてもしっかり潜り
しっかり泳いでくれるので
早巻き・デッドスロー・ジャーク
なんでもこなしてくれる名作です
ある程度水深があるフィールドで
ルアーを底付近まで潜らせて
渋い魚にスローにアピールしたいときに
こちらを仕様しています
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