この記事からわかること
てっちりが青物釣りで愛用している、MARUJIN 「UK BAIT 21」について
使用している側の立場に立って、忖度抜きで徹底レビューします!
☆この記事からわかること
・MARUJIN 「UK BAIT 21」の基本スペック(サイズ・フックサイズ・価格など)
・他社ワーム系ルアーとの差別化ポイント
・実際の使用感(飛距離・フォール速度・ルアーの動きなど)
・短所
・よくあるトラブルが起こる条件と対策
・実釣記録
UK BAIT 21の良さと使いどころを見極め、周りとの釣果に差をつけてやりましょう!
UK BAITとの出会い
てっちりはマイクロベイトパターンが大の苦手…
警戒心が強く、活性が低いときの青物も大の苦手…
そう感じた苦い経験が多々あります
2021年10月末ごろ、大阪湾では謎のマイクロベイトパターンに突入
活性が低い時期も同時に訪れ、てっちりはなすすべもありませんでした。
そんなとき、コアマンのVJ22を使っている人だけが釣れていたり
釣りドラさんがフィッシュアローのフラッシュJで青物を爆釣しているのを見ました
そして最近も同様のことがありました
めちゃくちゃ活性が低くて、みんなボウズを喰らっている中
VJ22を投げている人だけがハマチを釣りました
そしてドヤ顔で「VJしか勝たん!」と言って去っていきました(笑)
そのときに、悔しさとともに「ワーム系ルアーって釣れるのか~」と興味を持ちました
ただ、ワーム系のルアーを導入するときに心配なことがありました
「フックが細くて小さい」
「青物の引きに耐えられるのかな…」
てっちりは、そういう心配を抱えながら使っていると、
せっかく買ったルアーを使わなくなってしまうタチなので
「青物と心配なくファイトできるように、太軸フック付きのワーム系ルアーを探そう」
となったわけです
そして、インターネットをサーチする日々の
中で出会った一品が
MARUJIN「UK BAIT 21」でした
「UK BAIT 21」の基本スペック
・重さ:21g
・長さ:90mm
・スプリットリング:#2サイズ
・トレブルフック:#6サイズ
・価格:1760円(税込)
・カラーラインナップ:ナチュラル系からハイアピール系まで多種多様
☞元々シーバス釣りに使用している人が多く、レッドヘッドが人気かな…
てっちりはクリアカラーが欲しかったので
実際の使用感(飛距離・フォール速度・ルアーの動きなど)
てっちりは実際にフィールドでUKベイトを使用し、使用感をチェックしてきました!
飛距離とフォール速度は?
☆条件
・天候:無風の状況下で、潮の流れなし
・立地:足場の良い堤防にて検証
・リール:22ステラ3000MHG(PE1号)
・ロッド:ヤマガブランクス Early for Seabass 97MMH
(9.7フィートのシーバスロッド)
☆結果
・飛距離:フルキャスト時の飛距離平均 65m
・フォール速度:1秒あたり約55~60cm程度
まあ、飛距離もフォール速度もごく普通です!(笑)
ルアーの動きは?
基本的にただ巻きで使用します(シャクったらさすがにエビになります)
ただ巻きをすると、ボディとテール部分がぶるぶる振動します
低速巻きでもしっかりと振動します
MARUJINさんいわく、これを「スローリトリーブ革命」と呼んでいるそうです(笑)
表層をただ巻きした場合、水面下50~1mほどのところを巻いてこれるイメージです
高い堤防で使用しても、足元までしっかり潜ってくれます
他社ワーム系ルアーとの差別化ポイント
・#6サイズの大きめのフックを標準装備 青物とのファイトの際も安心
・クリアカラー(「ドクリア」)があるため、マイクロベイトパターンに有効
・ワームとヘッドが一体になっているため、ワームのズレが起こらない
#6サイズの大きめのフックを標準装備
差別化ポイント1つめ
「他社製品よりもフックが大きい」
実際にフックサイズを比較してみましょう
メーカー | ルアー | フックサイズ |
MARUJIN | UK BAIT 21 | #6 |
COREMAN | VJ 22 | #10 |
JACKALL | WAGSHAD 22 | #8 |
DAIWA | ロデム18g・30TG | #10 |
※トレブルフックのサイズは、数字が小さくなるほど大きいことになる。
メーカーが想定するメインターゲットは異なりますが、他のワーム系ルアーよりも
フックサイズが2周りほど大きいものが標準装備でついています。
これなら大物が喰いついても安心してファイトできます!
50cm台のハマチなら余裕
60cm以上のメジロ~ブリならば、ドラグを出しながら慎重にファイトすれば大丈夫でしょう
クリアカラー(ドクリア)があるため、マイクロベイトパターンに有効
差別化ポイント2つめ
「完全クリアカラー」があること
マルジンのメーカーブログによると、
完璧なクリアカラーを出したかった
とのことです(笑)
すさまじいこだわり!
その名の通り、
ドクリアカラーはマジで透き通ってます(笑)
これはマイクロベイトパターンに有効です。
有効なのはなぜですか?
理由は2つあります。
①「魚の稚魚は無色透明なものが多く、魚の稚魚の色に合わせることができるから」
②「クリアカラーを使用することで、ルアーのシルエットをぼかすことができるから」
こういった点から、クリアカラーがあるUK BAIT 21は、
マイクロベイトパターンで活躍してくれそうです!
ワームとヘッドが一体になっているため、ワームのズレが起こらない
差別化ポイント3つめ
「ワームのずれが起こらないこと」
他社のワームはヘッドとワームが分離していて、
まっすぐ泳がせるためには、ワームをまっすぐ取りつける必要があります
更に魚のアタリがあったあとには、ワームのズレが起こることもあります。
でもUK BAIT 21は
ワームとヘッドが一体になっています。
そのため、ワームのズレが起こることは
ありません!
UKベイトの短所
・ワーム交換ができず、ボロボロになったら買い替えが必要
☞ただし、ワーム系ルアーにしては硬めの素材なので、耐久性はそれなりに高い
この点には注意が必要ですね…!
よくあるトラブルの条件と対策
☆よくあるトラブル
①フックがワームに刺さる
②エビになる
☞これらはワーム系ルアーを使っていると、避けて通れない道です
ですが、トラブルが起こりやすい条件を理解した上で対策を打てば大丈夫です!
フックがワームに刺さる 条件と対策
「フックがワームに刺さる」
これはワーム系ルアーを使用していると
避けて通れない道…
UK BAIT21を使っていても、
これは起こります
特にフックがワームに刺さりやすいときの条件は
あらゆるパターンを試して検証してみました。結果がこちらです。
☆検証結果
巻きスピード | トラブル頻度 | |
低速 | 1秒あたり、リール1回転 | トラブルほぼなし |
中速 | 1秒あたり、リール2回転 | トラブルほぼなし |
高速 | 1秒あたり、リール3回転 | 8投に1度くらいトラブルあり |
1秒あたり、リール4回転 | 頻繁にトラブル発生 |
※リールは22ステラ3000MHG(ハンドル1回転あたりの糸巻き量 86cm)を使用
☆結論:メタルバイブを高速巻きするような速さで巻かなければ、大丈夫でした!
エビになる
☆「エビになる」とは?
ルアーのフックが糸に絡み、変な姿勢になることを指す
トレブルフック仕様のルアーを使っている限りは、避けて通れない道です
UK BAIT21にもこのトラブルは起こりますが、原因を理解した上で対策を講じれば大丈夫です
UK BAIT21がエビになってしまう条件は2点ありました。
①キャスト後の糸ふけをすぐに回収しなかったとき
②高速巻きのストップ&ゴーを繰り返したとき
それぞれ、図式化して説明します
エビになる条件① キャスト後の糸ふけをすぐに回収しなかったとき
ざっくり説明すると、次のような理由でルアーがエビになります。
①ルアーの滑空中は、ルアーの飛ぶ勢いに
引っ張られ、糸が同じ速度で出ていく
②ルアーの着水後は、ルアーが水の抵抗を
受けて失速する
☞でも、糸はそれまでと同じ勢いで出ていく
③着水後に糸ふけが発生し、水面をただよう
☞この糸にルアーの針が引っかかる…
じゃあ、着水後に糸を張り、糸が水面をただよわないようにすれば、エビになりません!
☆対策:着水後すぐに竿を立てて、糸を張る
こうすれば、たるんだ糸が水面をただよう
ことがなくなる
結果、ルアーがエビにならない!
エビになる条件 ②高速巻きのストップ&ゴーを繰り返したとき
ざっくり説明すると、次のような理由でルアーがエビになります。
糸を巻くのをやめたあと、
ルアーは惰性で少し前に進む
☞このときに糸ふけが発生する
☞この糸ふけにルアーの針が絡んでしまう
じゃあ、ストップのあとに糸がたるまないように注意すれば、エビにならない!
☆対策
リールを巻くのをやめたあと
竿を少しサビく(or 竿を立てる)
☞この動作で糸ふけを回収し、糸を張る
☞糸がたるまないので、エビになりにくい
以上、よくあるトラブルの原因と対策でした
どんなルアーにもトラブルはあります
ですが、原因を理解した上で対策を講じれば、トラブルなく快適に使用できます!
実釣記録
5月某日 大阪湾某所
「前日はカタクチイワシがウヨウヨしていた」
「満潮とともに青物の時合が始まった」
との情報を聞きつけ、その翌日に釣り場に向かいました
しかし、てっちりの釣行日にはカタクチイワシが姿を消していました
「前日は良かったのにな~(汗」
代わりと言ってはなんですが、足元にシラスが少しいました(笑)
「ベイトはめっきり減り、目視できる範囲にはマイクロベイトしかいない」
さて、どう攻略するか…
てっちりは、無色透明なマイクロベイトを模して、UK BAIT 21 ドクリアを選択
マイクロベイトは表層にいたので、
UK BAIT 21を表層でただ巻きしました
ペースは1秒あたり、リール2回転
元々シラスは瞬発力がなく、泳ぐスピードも速くないので
このくらいのスピードで巻いても不自然ではありません!
数投すると…
グギィィィィィィィィ!
ステラのドラグ音が鳴り響きます
#6の比較的大きめのフックを標準装備しているので、
小さいアタリでも逃さずフッキングしてくれました
そしてファイトにうつります!
しかも、大物がかかってもフックが強靭なので心配ありません!
☆結果
上がってきたのは48cmのハマチ!
タモ入れを手伝っていただいたお隣の方、
ありがとうございました。
釣り上げてからわかりましたが
首元にフロントフックが
口にリアフックがガッツリ掛かっていて、
バラシの心配はゼロでした
その日の同じ釣り場では、他のアングラーはヒットなし
みんな口をそろえて言います
その中で、UK BAIT 21が活躍してくれて、なんとか仕留めることができた1匹でした
こうした1本を出すのが難しい環境で、UK BAIT 21は力を発揮してくれそうです!
終わりに(御礼)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後も「失敗しないルアー選び」と題して
ルアーの使用感や使いどころを忖度抜きで徹底レビューしていこうと思います。
てっちりの研究意欲と目利きの力で、皆さんのルアー選びに役立てることができれば幸いです。
このルアーが気になる方は、お近くの釣り具店または、ネット通販サイトで探してみてください。
品揃えが多い釣り具店にはおいているかもしれませんが、
そうでなければ任意のカラーの在庫が置いていないこともあります
クリアカラーの在庫が乏しかったので、てっちりは今回ネット注文しました
バカ売れしてプレミア化される前に、購入しておきましょう(笑)
☆今回紹介したルアー マルジンUK BAIT 21
それでは
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