こんな人におすすめ

マゴチを狙っているのですがうまく釣れません

活性が低いときにマゴチに食わせる術がなくて
毎回凹みながら帰ることになります…
といった感じで
マゴチの釣果を出すうえで悩みがある方におすすめです
ですが、食い渋ったマゴチを狙うのに特化した
ダウンショットリグを使えば冬でもマゴチが釣れます
その理由や釣り方を解説していこうと思います
★目次
①【前提】活性が低いときはマゴチの追尾距離が短い
②ダウンショットリグの利点
③短所は「フッキングが難しいこと」
→確実にフッキングを決めるための対策
④【けっこう大事】オススメのタックルセッティング
⑤ダウンショットリグにオススメのワーム・フック
【前提】活性が低いときはマゴチの追尾距離が短い
活性が高いときは
どんなルアーでも果敢にアタックしてくると思いますが
冬の寒さなどの要因で
食い気がなかったりすると
エサをあまり追いかけてくれません
ハイシーズンなら10m・20mと
平気でルアーを追ってきたものの
活性が低い時期になると
自分の近くを通るエサや
落ちてくるエサにだけにしか反応しない
なんてこともしばしばあります
そんなマゴチのすぐ近くに
食わせに特化したワームを通してやることができるのが
今回ご紹介する「ダウンショットリグのズル引き」というわけです
ダウンショットリグの利点
ダウンショットリグは写真の図のとおり
オモリをいちばん下にして
オモリから15~20cmほど浮いたところに
針とワームがくるようになっています
私の場合はルアーの切り替えをスムーズにしたいので
針の上に20cmほどリーダーを伸ばし
リーダーの上端にソリッドリングを結んでいます
そのソリッドリングにスナップをはめて
ルアーの交換をスムーズに行えるようにしています
さて、このリグの利点とは?
わかりやすく解説していきます
スローなズル引きでマゴチの目の前にワームを通せる
先ほど「活性の低いマゴチは追尾距離が短くなる」とお話しました
そんなマゴチの目の前に
ゆっくりのペースでワームを通すことができるのが
ダウンショットリグのズル引きです
自分の近くにゆっくりと動くワームが通れば
マゴチも「これなら食えそう!」と思うのでしょう
たまらず口を使ってくれるのです
根がかり回避性能 ~岩・ゴミ・海藻をかわせる~
それなら、ワームと針を浮かせず
ワームも底をズル引いた方が
マゴチのすぐそばを通せるのでは?
と思う方もいるかもしれません
確かにそうなのですが
ワームと針を15~20cm程度浮かせることによって
得られる効果もあります
それは根がかり回避性能が爆上がりすることです
針やワームが底についていれば
針が障害物をひっかけたり
ワームが岩の間に挟まったり
ゴミをひっかけて釣りにならなかったり
いろんなストレスがあったりします
そのストレスから解放してくれるのが
「15~20cmワームと針を浮かせること」なんです
ワームと針が浮いていると
底に接しているのはオモリだけです
そして竿をしっかり立てて
底にあるオモリを立ててあげると
オモリはほとんど底の障害物に引っかかることはありません
こうして底の障害物やゴミ・海藻などが
ワームとフックに絡むことなく
ストレスなく釣りができるようにしてくれるのです
地形・地質把握が容易
オモリで底をズル引きするので
底の質感や底の地形変化がわかりやすいのも
ダウンショットリグのいいところ
地形や地質を正確に把握できるので
来シーズンに向けての地形調査にもなり
来シーズンの釣果UPが期待できます
唯一の欠点 フッキングが難しい
ダウンショットリグの欠点は
フッキングが難しいところです
それもそのはず
オフセットフック単体なので
根がかり回避には優れるものの
フッキング率が悪くなるのは仕方ありません
ただし「あるコツ」をマスターすれば
フッキング率は爆上がりします
フッキングのコツ
フッキングを決めるうえで意識したいことはコチラ
①即アワセ禁止
②アタリのあとに糸を軽く張って待つ
③グググッっと食い込んでからアワセを入れる
こんな感じです
基本的にオフセットフック単体でマゴチ釣りをするときは
即アワセは禁物です
その理由はマゴチの捕食方法にあります
たいていのマゴチのエサの食い方はこんな感じ
①エサを捕まえる
②エサが逃げようと抵抗する
③逃げられないようにエサを飲み込む
こんな感じになります
最初にあるアタリは
まだエサを捕まえようと
腹か尻尾をつかんでる状態です
そこでアワセを入れてしまうと
間違いなくすっぽ抜けます
だから最初のアタリがあったあと
糸を軽く張ってあげて
逃げようとするベイトを演出します(ココ最重要)
するとエサを逃がしまいと
マゴチがワームを飲み込んでくれるので
ググッと引き込まれます
そのタイミングでアワセを入れるのです
すると確実にワームを飲み込ませて
フッキングを入れることができます
【けっこう大事】オススメのタックルセッティング
ダウンショットリグをストレスなく扱って
魚をばらさずにキャッチするには
タックルセッティングが重要です
まず2023年時点での私のタックルを具体的に言っておきます
ロッド:Early 99ML for Surf
リール:20ツインパワー3000MHG
ライン:PE1号 フロロリーダー16lb
なぜこんな感じのタックルなのか?
詳しく解説していきます
ロッドは9~10ft MLのシーバスロッドかサーフロッド
ダウンショットリグは
どうしても仕掛けが長くなってしまうので
長い仕掛けを投げるには長いロッドがオススメです
長いといっても9~10フィートぐらいで大丈夫です
私の場合は9フィート9インチです
竿の長さが重要な理由はもうひとつあります
竿が長い方が根がかりをかわしやすいからです
ダウンショットリグでも
根がかりしてしまうときがあります
その原因のほとんどは
「底のオモリが寝てしまうこと」なんです
竿を寝かしながらズル引きをしたり
使っている竿が短くて
竿先の位置が低かったりすると
底にあるオモリが寝てしまいます
そして寝たオモリが岩に引っかかる
なんてことがあるのです
だから長い竿を使って竿を立てて
竿先の位置を高くしてあげると
オモリが底で立ち上がり
オモリが底に接する面積が小さくなります
そして底の障害物に接する面積も減り
根がかりする率が激減するのです
そして大事なのは竿の硬さです
個人的にはMLクラスのシーバスロッドがサーフロッドがオススメです
私の場合はサーフロッド
Early99ML for surfを使用しています
なぜMLがいいのか?
理由を解説します
竿が硬すぎると
マゴチのアタリに竿先が反発しすぎて
違和感で吐かれてしまいます
かといって柔らかすぎるのもNG
竿が柔らかすぎると竿先の反発が弱すぎて
「あれ、こいつやけに抵抗しないぞ?」
と違和感を感じられて
逆にマゴチから吐かれてしまうのです
だからマゴチの引きに対して
強すぎず・弱すぎずの適度な反発をして
「抵抗しようとするベイト」を
ナチュラルに演出してくれるような竿が
ベストなチョイスとなるわけです
そう考えたときに
Mクラス以上では固すぎてダメ
L以下では柔らかすぎる…
MLがいちばんちょうどいい
という結論に至ったのです
実際にバラシたり
吐かれたりする率は
MLのロッドに変更してからかなり減りました
ロッドの力は偉大なのです
リールは少し重めがいい
ロッドを選んだら
ロッドを基準にリールを選んでいくことが大事です
いちばん注意したいのは
ロッドとリールの重量バランスです
先ほど9~10フィートのロッドで
竿を立てて巻くのだと解説しました
竿先を立てて巻く場合は
リールはすこし重い方がいいです
リールが重ければ
シーソーのような感覚で
竿が尻下がりになって
竿先が勝手に上に上がるからです
リールの自重を利用して
勝手に竿先が上がってくれると
竿を立てるのが楽ですよね?
逆にリールが軽くて
竿先が上がってくれないと
自分の腕の力で竿先を持ち上げなければいけません
これでは腕や肩にかかってくる負担が全然違います…
リール選びの基準ですが
それはリールと竿を合わせてみないとわかりません
私の場合は
自重230gの20ツインパワー3000MHGを
155gのEarly99MLに合わせています
この竿だと
230~250g程度のリールを使うと
ほどよく竿先が上がってくれます
逆にヴァンキッシュやエアリティなど
200g台の軽量リールの場合だと
竿が尻下がりにならず
竿先が上がってくれないということになります
こうした理由から
リールは竿を基準に選び
少し重いリールの方がオススメだと申し上げておきます
オススメワーム3選(推奨フックも)
ダウンショットリグは渋い時期に使う
という前提のもと
私がダウンショットリグに使用している
ワームをご紹介しておきます
フラッグライトは
4インチの微波動シャッドテールワーム
尻尾が細くてブリブリ震えすぎないので
食い渋ったマゴチにおすすめです
冬になると回遊系の小魚が姿を消し
汽水域に残るハゼなどを物色するマゴチもいるのですが
そのハゼのサイズにもピッタリなので
マッチザベイトが期待できます
余談ですがこれでまさかの
冬の青物が釣れちゃったこともあります
推奨フックはキロフック ワーム25 #1/0
ワームの腹が太いので
ワイドタイプのフックがおすすめです
フラッグカール5~6インチは
冬場のランカーマゴチ御用達のワーム
お腹はファットなのに
テールはピロピロの微波動という
強と弱の両方の性質を併せ持つワームなのです
だから活性は低いと思うけど
大きいマゴチを狙って釣りたい
活性が低いから
アピール力の弱いワームを使いたいけど
海が濁っているからワームの存在感が欲しいんだよな…
というときに抜群の効果を発揮します
推奨フックはキロフック ワーム25 #3/0
腹が太いのでワイドタイプのフックがおすすめです
デスアダー5インチは激渋のときの切り札的存在
細いテールがピロピロ動くのですが
この誘惑が悪魔的(笑)
ワームが出す波動は弱く
アピール力は小さい方なのですが
ピロピロとなまめかしく動くテールが
デカいマゴチを誘惑してくれます
ワーム素材は柔らかいので
細かいバイトであったとしても
マゴチがちゃんと食い込んでくれることもナイスポイント!
推奨フックはキロフック ワーム17 #3/0
ワームの腹は太いのですが
針先が出やすいように加工されているので
ワイドタイプではないフックで大丈夫です
この記事をお読みいただいた方が少しでも
「マゴチが釣れるようになった」と感じていただけると光栄です
最後までお読みいただき
ありがとうございました
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